いかの塩辛をフリーズドライに! 新感覚おつまみ『塩辛、干しちゃった』

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ごはんのおともにも、お酒のつまみにもぴったりの、いかの塩辛。先日、スーパーで、いかの塩辛が並んでいるコーナーを見ていたら、『塩辛、干しちゃった』という珍しい商品を発見したので、即購入!

これは、いかの塩辛をフリーズドライ加工し、そのままお菓子感覚で食べられるもの。さっそく食べてみたところ、塩辛のうまみがぎゅっと詰まっている感じ、とてもおいしかった。

それにしても、塩辛を乾燥させるとはユニーク。この商品について聞くため、発売元の北海道函館市にある株式会社布目に取材。経営企画室兼通販事業部の布目征康さんが答えてくださった。

――まず『塩辛、干しちゃった』という商品を企画した経緯を教えていただけますか?
きっかけは取引業者からの提案でした。塩辛茶漬けの食べ方があるので、乾燥したお茶漬けの元を作ったらどうか、と。当初は、フリーズドライ加工された塩辛をお茶漬けとして商品化することを目指したのですが、お湯をかけても芯の固さが残ってしまい、サラサラと食べられるお茶漬けにマッチしませんでした。そんな試行錯誤を繰り返している最中、現物をポリポリとつまみ食いしていたら、「このままでスナック感覚の塩辛として商品化したらどうか?」と意見が出始めたのです。「それは面白い」と社内で盛り上がり、商品化されました。

商品名『塩辛、干しちゃった』とあるように、ある意味、偶然から生まれた商品ともいえるが、「他にはない新感覚の商品、常温で扱える点、ネーミング・パッケージのインパクトなど話題性もあったことから、口コミなどもあり今では当社の人気商品となっております」とのこと。たしかに、初めての感覚!

『塩辛、干しちゃった』は平成13年にレギュラー品を発売してから、年々出荷量が増え、現在では年間約15万パック(20g入り、10g入りの合計)も販売しているそう。

ユニークなパッケージのイラストは、お酒と珍味が好きなオヤジのイメージキャラとのこと。ちなみに、布目の代表的商品『社長のいか塩辛』にもイラストが書いてあり、社長をモチーフにしたものかと勝手に思っていたのだが……。

「威厳ある社長のイメージキャラです。同様のことは良く聞かれますが、実際の社長と違います〜」

――ところで、『塩辛、干しちゃった』を何かと合わせたり、おすすめの食べ方はありますか?
基本はお酒のおつまみとして食べていただくのがベストだと思います。やはり塩辛なので、飲み物と一緒じゃないと喉が渇きますので……。お子様のおやつにも良いと思いますが、食べ過ぎると塩分が気になりますかね(笑)。 細かく砕いて、パスタ・サラダ・冷奴などにトッピングしても面白いかと思います。当社の従業員が過去に「海鮮チャーハン」「卵かけご飯」「出し巻き卵」に『塩辛干しちゃった』を入れて調理したことがありますが、おいしかったようです。

なるほど。卵との相性はよさそう! 今度ぜひ試してみたい。

――人気商品とのことで、お客様からの反響はいかがですか?
お客様からの声はほとんどメーカーには直接来ないのですが、取引業者との商談時に初めて知られる人は大抵が内容に驚き、試食してもらうと「おいしい」と好評をいただいております。普通の塩辛は苦手だけど、「これなら食べられる!」という方もいました。

シリーズとしては昨年に「とうきび」入り、今年3月に「えだまめ」入り、今年7月に「チーズ」入りも登場したという。通常の『塩辛、干しちゃった』と組み合わせたセットも販売しているとか。

――どの組み合わせも気になりますが、こだわりは?
「とうきび」「えだまめ」「チーズ」は北海道産の素材を使っています。今年7月に発売した「チーズ」入りは現在の一押しです。いもバターに塩辛を乗せる食べ方はご存じの方も多いかと思いますが、そのイメージに近い味わいとなっています。この他にも組み合わせる素材として、「さけ」「帆立」「いも」といった案がありましたが、素材自体が細かく、形崩れをしてしまったりするので断念しました。

今後も新シリーズは素材次第で検討していくそうなので期待したい。『塩辛、干しちゃった』は、塩辛好きはもちろん、お酒が好きな人も満足するはず。新感覚の味わい、楽しめますよ!
(田辺 香)