本作ではポール・ウォーカーの勇姿だけでなくチャーミングな表情も満載。ぜひスクリーンで見届けて。(C)2013 EUROPACORP - BRICK MANSIONS PRODUCTIONS INC.

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9月6日(土)より、アクション・サスペンスムービー『フルスロットル』が公開された。本作は『ワイルド・スピード』シリーズでその人気を不動のものにしたポール・ウォーカーの最期の主演作としても注目され、初日から多くのファンが詰めかけている。
記憶に新しい方も多いだろう、ポール・ウォーカーは昨年11月に突然の事故により40歳の若さでこの世を去り、本国アメリカはもちろん、世界中のファンが悲しみに包まれた。

本作では、そんな彼の魅力は永遠……と言わんばかりに、復讐に燃える潜入捜査官ダミアンを好演。迫力のアクションやカーチェイスに挑んでいる。

なかでも注目すべきは、ゼロG(=無重力)アクション、”パルクール”だ。ガンアクションでもカーアクションでもない、体ひとつで繰り広げるこのアクション、ポール・ウォーカー自身、訓練に訓練を重ねたという。

■ゼロGアクション(無重力)パルクールって!?
パルクールとは、フランス発祥の<走る・跳ぶ・登る>といった移動に重点を置く動作を通じて、心身を鍛えるスポーツカルチャー。都市部から山間部までフィールドに制限はない(つまり場所があればどこでも出来る)。パルクールの技自体は忍者を彷彿とさせるアクロバティックな動きが魅力で、非常にカッコいいのだが、そこには単なるスポーツだけでなく高い精神性も求められる。

と、ここまで書いてもパルクールを見たことのない方にはちんぷんかんかも? という事で映画『フルスロットル』推薦のパルクール動画がコチラ。


■『007』や『ダイ・ハード』にも”パルクール”が!?
パルクールの認知度は、2000年以降、映画「YAMAKASI」を筆頭に爆発的に上昇。その後『007 カジノ・ロワイヤル』『ダイ・ハード4.0』等、様々な映画のアクションシーンに取り入れられるだけでなく、 2007年に発売された『アサシン クリード』など、アクションゲームにもパルクールの動きが多用されている。
そして、映画『フルスロットル』ではパルクールの創始者のひとり、ダヴィット・ベルが出演。本作のオリジナルである『アルティメット』『アルティメット2マッスル・ネバー・ダイ』で同役を演じ、一躍”パルクール”を有名にした彼は、人並み外れた身体能力でポール・ウォーカーと息の合ったアクションを見せている。それでは気になる映画『フルスロットル』の内容がこちら。

■映画『フルスロットル』ストーリー
2018年、暴力とドラッグがはびこるデトロイトの一角でマフィアの調査を進める敏腕潜入捜査官ダミアン(ポール・ウォーカー)は、マフィアが中性子爆弾を奪い、起動させたという情報を得る。タイムリミットはわずか10時間、ダミアンは、デトロイト市民300万人と自らの使命を果たすべく、マフィアに恋人を誘拐された男リノ(ダヴィッド・ベル)と手を組み、危険なミッションに挑む!
監督は大ヒットシリーズ『トランスポーター』の最新作『トランスポーター4(仮)』の監督にも抜擢された新鋭カミーユ・ドゥラマーレ。またマフィアのボス、トレメインには、伝説的なヒップホップグループ「ウータンクラン」のリーダーであり、映画監督、俳優と多岐に活躍するRZAが扮している。

本作の見どころはやはり、ほとんどノースタントで演じ切ったというポール・ウォーカーとダヴィット・ベルのパルクールアクション。肉体と肉体がぶつかりながらも、そこに華麗な動きが伴うアクションは、女性からも大好評。「銃で撃ち合ったり迫力あるカーアクションよりも惚れる!」という声も。確かに引き締まったカラダひとつで敵に立ち向かい、重力を感じさせない軽さと早さで戦う姿は男らしさと潔さの最高のシンボル。決してオフィスでは見られないスクリーンだけの理想的なヒーロー像と言ってもいいだろう。

またストーリーもサスペンスアクションという男性向けでありながらも、女性にも楽しめるエンターティメント要素の高い仕上がりに。「ラストがスカッとして楽しめた!」という声も多い。

最後に本作をご覧になり、パルクールに挑戦してみたいと思った方は、日本でもさまざまな場所で挑戦・練習できるチャンスがある。すでに「日本パルクール協会」なるものが設立されており、華麗なテクニックを見せる日本人パルクール・パフォーマーも活躍中だ。これから始まるスポーツの秋、“パルクール”に挑戦して心身共に鍛えてみるのはいかがだろうか?
(mic)

注:同じ意味として語られる「フリーランニング」は、ベルと共に「パルクール」を始めた、セバスチャン・フォーカンによって提唱されたもの。宙返りなどのアクロバティックな動きを伴う技が含まれるため、本来の意味合い(効率的に移動することを重視)と反する。映画などに使われているのは、広い意味でいえば「フリーランニング」の方。