“野菜不足”の現代人に最適な、トマトを使ったレシピを試してみた
というわけで、このデータを参照してみたい。カゴメ株式会社は、全国の20〜59歳の子ども・夫がいる女性1,200人を対象に「夏の野菜摂取量」をテーマにしたリサーチを実施してくれています。
結果、約7割の女性が「どちらかと言えば不十分だと思う（47.7％）」、「不十分だと思う（19.3％）」と回答しています。
一方で「どちらかといえば十分だと思う（27.8％）」「十分だと思う（5.3％）」回答者は3人に1人（33.1％）まで達したという事実もある。
でも、本当に十分なのでしょうか？ 1日あたりで成人に必要とされる野菜摂取量は350gと言われています。そこで前設問における“3人に1人”に限定し、問いましょうか。「あなた自身はその野菜量（350g）を摂取できていると思いますか？」。
結果、42.7％の人が「あまり摂取できていない」「ほとんど摂取できていない」と回答し、十分に野菜を食べていると思っている女性の半数近くが野菜不足である可能性が窺えました。
さて、ここらで過ぎ行く夏を振り返りましょうかね。回答者全員に「今年の春と比べた今夏の野菜摂取量」を尋ねたところ、計24.4％の人が「どちらかと言えば減っている（15.6％）」、「減っている（8.8％）」と回答しています。
減少している要因について尋ねたところ、31.1％の人が「暑いので加熱調理をしない」と夏らしい回答が目立ち、また「野菜の調理が面倒なため（39.9％）」「食欲がない（31.1％）」といった回答もあがっています。
ちなみに「暑い日に長時間火を使う料理を避けていると思いますか」という設問では「どちらかと言えば思う（30.8％）」、「思う（27.3％）」回答が計56.1％を占めており、夏の暑さが調理法に影響を与えていることもわかっています。
じゃあ、生野菜はどうなの？ 「今夏、生野菜を食卓に出す頻度はどの程度ですか」と質問したところ、半数となる55.3％が「週3日以上」と回答しています。
でも、そのうちの約7割（69.0％）が、1日あたりに成人に必要とされる野菜摂取量（350g以上）を「あまり摂取できていない（54.8％）」「ほとんど摂取できていない（14.2％）」と回答。
また生野菜を「週3日以上」摂取する人のうち、暑い日に長時間火を使う料理を避けていると回答した人は「どちらかと言えば思う（32.4％）」「思う（24.8％）」で半数以上いることも判明。“生野菜派”は、加熱調理を避ける傾向にあるようです。
では、暑い日に加熱調理を“避ける派”と“避けない派”で、1日あたりに成人に必要とされる野菜摂取量（350g以上）を比較してみましょう。結果、“避ける派”は「だいたい摂取できている（17.8％）」「いつも摂取できている（0.1％）」で、“避けない派”は「だいたい摂取できている（32.0％）」、「いつも摂取できている（6.2％）」。
なるほど。暑い日でも加熱調理を実施する方が、十分な量の野菜を摂取できているのですね……。
さあ、ここで具体的に探っていきたい。「この夏、よく食べている野菜は何ですか？」という設問です。結果、71.8％で「トマト」が1位を獲得！ 次いで「きゅうり（71.2％）」、「たまねぎ（67.9％）」というトップ3になったようです。夏定番の緑黄色野菜であるトマトに、やはり人気が集まってるのだなぁ。
だが、その機会は決して多くない模様。「夏場に緑黄色野菜（カロテンを豊富に含む野菜）を継続的に毎日食卓に出すことは難しいことだと思いますか？」という設問では、「どちらかと言えば難しい（48.2％）」「難しい（15.8％）」という回答が7割以上を占めていました。
これは、由々しき事態だ……。というわけで、カゴメが“特製レシピ”を紹介してくれてます！ 調理の手間も軽減できる「野菜加工食品」を活用することで、効率的に野菜摂取できるレシピの提案。題して「サルサでトマトたっぷりタコライス」。
作り方（2人分）は、以下を参照です。
（1）フライパンに油を熱し、挽肉（150g）を炒め、色が変わったらカレー粉（小さじ1/2）を加えて更に炒める。
（2）トマトケチャップ（大さじ2）を加えてさっと炒め合わせ、塩・こしょうで味を調える。
（3）皿にごはん（2膳分）を盛り、千切りにしたレタス（60g）、1口大に切ったトマトと（2）を盛り付け、野菜ディップの『カゴメサルサ』（大さじ4）と細切りチーズ（大さじ1）をトッピングして出来上がり。
これ、私も実際に作ってみました。いやぁ、湯気とともに立ち昇るケチャップの香りが食欲をそそるなぁ。じゃ、いただきます！ ……あぁ、トマト効いてる。リコピン、たっぷり！ それでいてお肉もご飯もいただけるから、食べごたえは十分。カレーの風味も付いてるし、野菜もご飯もバクバク行けてしまえます。サラダ的なさっぱり感だけじゃなく、お肉系が好きな人の欲求もしっかり満たしてくれる。
でも、やっぱりトマトやレタスは自然とたっぷりカッ込んでる。トマトと『カゴメサルサ』で、リコピン摂りまくりです！
緑黄色野菜、ちょっとの工夫で意外と食べられるようですね。
（寺西ジャジューカ）
