「新フレーバー」の現在上位にランクされているのが、「ワサビジンジャー味」

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米国での最近の人気フレーバーは「ワサビ」味。
ということをスナック菓子事業社「フリトレー」が開催しているコンテストで知った。一般から募ったポテトチップスの「新フレーバー」の現在上位にランクされているのが、「ワサビジンジャー味」。(一般投票ができ、最も投票数が多かったチップスが本格的に商品化され、賞金として売り上げの1%か1億円を選べる)

対抗するフレーバーとしてノミネートされているのは、他に下記のようなものがある。
・カップチーノ味 
・ベーコンマカロニチェダーチーズ味
・マンゴサルサ味

数年前までワサビは、日本食レストランや他で「ジャパニーズ・ホースラディッシュ」と英訳されていたような記憶がある。しかし、最近は「ワサビ」そのままで呼称されていて、米国内でも知名度は高くなっている。
そもそもホースラディッシュとワサビは別物なので、これで安心してワサビに出会えるという日本人も少なくない。

やっぱり〜と言わずにいられなかったのが、このワサビ味の発案者、日本人の祖母がいるということで子供の頃からよくお寿司を食べていたということ。

「ワサビジンジャー味」のレビューをのぞいてみると、「大好き! 絶対これに投票」というのが多いものの、面白いことに「ワサビのキックが足りない!」というものも見受けられた。

ということはワサビのあのツーンとするセンセーションを好んでいる人が米国人にもいる、ということだろうか。というのも、一般的に言われるハバネロやカレー的な「辛さ」とワサビの辛さは、ちょっと違うじゃないですか? 口腔が熱くなる辛さと、鼻腔がスッキリする辛さ。それをチップスに求める人がいるようだ。日本人にとっては、どこか懐かしいような昭和が香るチップスになっている。

世界中で人気急上昇中のヘルシーなおやつ、アーモンドにも「ワサビ味」が登場している。これはわが職場で大人気で、止められない美味しさがある。

週末には、シカゴ市内のあちらこちらでファーマーズマーケットが催されているが、そこでも「ちょっとこれ食べてみて〜ワサビの味がするグリーンだよ!」と 大声で道行く人に声をかけ、試食を勧め(生です)、行列まで作らせ「わさび菜」を売っている農家のおばさんがいたりする。ここでも「ワサビ」と聞くだけで人が集まるようだ。

日本でのみ収穫できるというワサビ。お寿司やお刺身の脇役として目立つわけではないが、なくてはならない存在で、代役は有り得ない。そんな脇役の日本食材もとうとうメジャーデビューとなったようで嬉しい!

次の流行りは梅干しなんかだったら面白いかもしれないが、無理だろうなぁ―――
(シカゴ/あらた)