カシオ、「樫尾俊雄発明記念館」の展示を拡大 - 時計や電子楽器などを公開
樫尾俊雄記念財団は5日、カシオ計算機の名誉会長である樫尾俊雄氏(故人)が残した発明を世の中に伝えることを目的とした「樫尾俊雄発明記念館」において、新たに時計と電子楽器、事務用情報処理装置を展示に加え、6月10日より一般公開することを発表した。
樫尾俊雄発明記念館は、樫尾俊雄氏の自宅を改装して数々の発明品を展示しており、2013年6月より一般公開されている。「発明の部屋」「進化の部屋」「創造の部屋」といったようにテーマが分かれ、世界初の小型純電気式計算機「14-A」や、世界初のパーソナル電卓「カシオミニ」などの代表的な計算機を展示。
今回、新設されるのは「時の部屋」と「音の部屋」だ。時の部屋に展示するのは、世界初のオートカレンダー機能を内蔵した腕時計「カシオトロン」。樫尾俊雄氏が「時間は1秒ずつの足し算である」と考えて、計算機の技術を生かして時計を開発した。また、時の部屋には、ユーザーによるプログラミングを不要にした事務用情報処理装置「ADPS(アドプス)」も展示する。
音の部屋では、さまざまな自然楽器の音色で演奏ができる電子楽器「カシオトーン201」を展示。樫尾俊雄氏は音楽を好んで聴いたが、自身では楽器を演奏できなかったので、簡単に演奏を楽しめる楽器の開発に取り組んだという。
樫尾俊雄発明記念館の開館時間は9時30分〜16時30分、休館日は土曜/日曜/祝日/年末年始/夏季休暇。開館日はwebサイトで告知する。入館は無料だが、予約が必要。樫尾俊雄発明記念館のWebサイトで予約の申し込みを受け付けている。