スタッフもイケメンでビールの美味しさ倍増!?
「BrewDog Roppongi(ブリュードッグ六本木)」

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ビールの3大原料といえば、麦芽にホップ、そして水。そのうちホップは、ビールに香りや苦みを与えてくれるものだが、なんと一般的なラガービールの40倍以上もホップを使ったビールがある。その名も「パンクIPA」。ネーミングからして、型破りな香りがプンプンする!

実はこれ、“ホップの魔術師”ともいわれる、イギリス・スコットランド生まれのマイクロブルワリー「ブリュードッグ」の看板商品だ。3月1日には東京・六本木にアジア初のオフィシャルバー「BrewDog Roppongi(ブリュードッグ六本木)」もオープン。同店では「パンクIPA」をいつでも樽生で楽しめると聞き、早速飲みに行ってきた!

淡色のゴールドが美しい「パンクIPA」。まずは香りの強さに驚いた。柑橘系の爽やかな香りが、スーッと鼻を突きぬける。お酒が弱い人なら、この香りだけで酔えるかも!? 飲み口は香り同様、パイナップルやグレープフルーツのようにフルーティ。それでいて後味にはIPAらしい苦みの余韻がしっかり残る。爽やかで軽く、グビグビ飲めるテイストだ。

ちなみにIPAとは、「インディア・ペールエール」の略。イギリスではかつて植民地時代のインドへ運ぶためにホップを大量に加えたビールを作っていたことに端を発するビールのスタイルで、強い苦みが持ち味だ。ただ、もともとホップを大量に使うのがIPAの特徴とはいえ、さすがに40倍は桁違い。「パンクIPA」では、ホップに最近人気のネルソン・ソーヴィンホップを使用。完成直前にも大量のホップを投入する「ドライホッピング」製法により、強い香りが生まれている。

世界15店舗目となる六本木のオフィシャルバー「BrewDog Roppongi」では、「パンクIPA」をはじめ、ブリュードッグのビール10種(定番6種と随時入れ替わる限定品4種)、さらに世界中から集めたゲストビール10種、計20種の樽生ビールが常時味わえる。なお、ブリュードッグのビールに関しては、イギリスからの輸送に専用コンテナを使い、最高の状態と鮮度を保っているのがウリだ。

ブリュードッグの歴史は新しく、誕生は2007年のこと。創業者のジェームズ・ワット氏は若干24歳だった。「大量生産のラガーと退屈なエールに飽き飽きしていた」という創業の動機も心憎い。過去には55%のアルコール度数を誇るビールを作ったり、ソチ冬季五輪に反対するビールを作ったりと挑戦的で、話題にも事欠かない。

ビギナーからマニアまで幅広い層が楽しめるブリュードッグのクラフトビールは世界各地で大人気。なんと中国にはニセのブリュードッグバーまで出来たのだとか。そんなビールのオフィシャルバーが今回日本にオープンしたのは何とも嬉しいニュース。パンチの効いたロックなテイストは、一度味わう価値アリです。
(古屋江美子)