手や指の動きでPCアプリを自在に操作できる入力機器「Leap Motion Controller」(BBソフトサービス)

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スマホやタブレットの普及で、影が少し薄くなった感じがするPC。もう進化の余地はあまり残っていない、古い情報端末なのだろうか。いや、まだまだ捨てたものではないはずだ。萌えの街、秋葉原では、新たに画期的なPC用アイテムが登場し話題になっている。

それは、「Leap Motion Controller」(BBソフトサービス)という、手や指の動きでPCアプリを自在に操作できる入力機器だ。マウスやキーボードを一切使わないで操作できるという近未来のアイテムである。ソフマップ秋葉原本店にて動作デモを展開中で、もちろん販売もされている。さっそく、その操作感を体験してみることに。

大きさはUSBメモリをちょっと大きくした程度。これをPCのUSBポートに接続するだけで準備はOK。あとは専用のサイトからソフトをダウンロードし、PCモニターの前にセンサーを置く。すると、内蔵カメラが手や指の動きを認識して画面上のグラフィックが自在に動くというわけだ。

PC画面のスクロールができるほか、各種対応アプリ上で、いろいろなおもしろい動作が楽しめる。たとえば、Google Earth。おなじみのアプリだが、通常はマウスでポインターを動かして、宇宙からだんだんと地上に降りていくのが通常。それをまるで手で直接地球を動かしているような感覚が味わえる。

実際にやってみると、確かにおもしろい。手を下にかざすとどんどん地上に降りていき、左に向ければ左に走って行き、上に向ければ上昇する。まさに手の動きそのままに画面が動く。
「Leap Motionで、まずはグーグルアースを操作してみたいという方が多いようです」(ソフマップ)

これだけでは終わらない。Leap Motionのアプリストア「Airspace Store」には、色々なアプリが用意されており、たとえば「DRUM air」は画面上に現れる太鼓やシンバルを叩いて遊ぶというもので、手の動作で直接ポンポン叩いて音を出せる。
本物のドラムのようにスティックを使うことも可能だ。これも試してみたが、「空中を叩く」というのはとても不思議な体験。手応えがまったくないのに音はしっかり出るのだから……。

他にも、ハンドルを握るように両手を左右に動かして操作するドライブゲームなどもあって、プレイしてみたいアプリが目白押しだ。

なお、Leap Motionを使うにあたっては、PCのシステム要件をあらかじめ確認しておきたい。動きのダイナミックなグラフィックソフトを快適に操作したいならば、なるべくハイスペックなPCが望ましい。新しいPCに買い替えを検討しているユーザーは、当然のことながら何をメインに使用するか(ゲーム重視ならハイスペック)を念頭に選ぶべきだろう。

アキバの萌え文化とともに、新しいPCの可能性も味わってもらいたい。
(羽石竜示)