ミドリムシには約5億年の歴史がある

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以前より、コネタでミドリムシに関する記事を何度かお送りしています。ミドリムシ入りのソフトクリーム、ラーメン、ハンバーガー……。それだけでなく、ミドリムシから抽出したオイルで車が動かせたり、キャンドルが出来上がったり、意外な活用法もあるらしい。
そして、今度はこんな新情報。なんとミドリムシを活用し、化粧品が作れるそうなんです!

その前に、「ミドリムシ」の説明からいきましょう。ミドリムシは、ビタミン類や必須アミノなど59種類の栄養素が備わった藻類の一種。名前からして“ムシ”に思われがちだけど、実はムシではありません。毎回言っておりますが、念のため……。

では何がどうなってミドリムシが化粧品になるのか、探っていきましょう! お答えいただいたのは、ミドリムシカンパニーである「株式会社ユーグレナ」。実は同社、ミドリムシから抽出したエキスを活用したスキンケアシリーズ『B.C.A.D(ビーシーエーディー)』を3月1日より発売いたします。

まずは成分について。
「ユーグレナを可水分解したリジューナ、亜鉛酵母エキス、β-グルカン、ビフィズス菌培養溶解質、ヒメフウロエキスの5つの有用成分をスマートカプセルに閉じ込めた『ユーグレナ・コンプレックス』を、当社が独自で開発いたしました」(担当者)
「リジューナ」とは、ミドリムシから有用成分を酵素抽出したエキスのこと。肌のターンオーバーを効果的に改善する働きが見出されているそうです。
「肌表面では閉じたままですが、浸透してアルカリ性になると、カプセル内の5つの成分が放出されます。これにより潤いとハリ、ツヤのあふれた若々しい印象のお肌になります」(担当者)

なるほど。ただ、一つだけ気になることが。今まで取材してきた“ミドリムシフーズ”たちは、そのクセのある風味への対処がマストでした。あるんです、ミドリムシには独特の海藻っぽさが……。その辺、化粧品ではどうなんでしょう。香りに、ミドリムシのテイストらしきものは残ってないのですか?
「化粧品に、ペパーミント油、ローズマリー油、レモン果皮油、ベルガモット果実油と、4種のエッセンシャルオイルをブレンドしました。よって、ユーグレナ粉末にある磯の香りはいたしません」(担当者)

そんなスキンケアシリーズ『B.C.A.D』から今回発表されるは、洗顔料(税別3,300円)、化粧水(税別5,500円)、美容液(税別7,700円)、クリーム(税別7,700円)の4種類。3月1日よりテレビショッピング専門チャネル「ショップチャンネル」にて先行販売が開始され、3月14日より百貨店(一部)や美容室、エステサロン、特設サイトなどで購入が可能となります。

ちなみに、『B.C.A.D』なるシリーズ名の由来について。「約5億年前から現在に至る まで存在し続けている藻類・ユーグレナ」(紀元前B.C.)と、「最先端のバイオテクノロジーを用いて化粧品に応用」し「紀元後(A.D.)」を掛け合わせています。年月の流れを表す意味を込め、『B.C.A.D.』と名付けられました。

5億年の歴史が、肌にうるおいを与えてくれるのですね!
(寺西ジャジューカ)