剥がせる。

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絵が上手な人って、キュイーっと描き始めていきますよね。ためらいなく。某番組でリリー・フランキー氏がイラストを描く様子を見たけども、下描き一切なし。あれ、絵心がない人間には信じられないのです。
もし絵心がない人間が、鉛筆ではなくマジックで絵を描くのを余儀なくされた場合は? さらに描き直しができないとなったら? どうしましょう……。

そんな場面では、このペンがいいかもしれない。太洋塗料から発売されている『マスキングカラー』は、いわば"塗って乾くと剥がせるカラーペン"であります。
このペンで何か描いてください。そして、それが乾いたとします。すると、その絵をはがせてしまう。さらに、他の位置や場所に改めて貼り付けることができる。描いた後にも続きがあるのです。

これ、とってもマジカルですよね。細かいことは言えないけども、どうやら「水系ストリッパブル」なるツールの技術が応用されているらしく。
「水系ストリッパブル」とは、自動車バンパーなどの部品の保管中、もしくは出荷時、損傷を防ぐためにはけやスプレーで塗って使う保護用塗料らしいです。しかも「手で簡単に剥がせる」という特長がある。

とにもかくにも、気になる商品。さっそく取り寄せて、自分なりに遊んでみました。キャンパスは、わが家の窓を。ここにペンで「へのへのもへじ」を描いてみましたよ! 描き心地は、上々。ペン先から出るインクの量は程良く、それでいて垂れない。描き上がりは、我ながら悪くない出来でした。というか、たかが「へのへのもへじ」なんですが。

さて、ここから1日置きます。目安として、夏期(気温25度)なら2時間、冬期(気温5度)だと12時間程度で完全乾燥するそうです。
というわけで後日確認すると、ばっちりでした。ちぎって摘めるし、また貼り付けることができる。自分の筆跡がシールとなりましたよ。へのへのもへじの表情を、後から困り顔にアレンジしても良い。いや、センスのある方は、もっと楽しい活用法を思い浮かぶでしょう。
「お店のショーウインドウやポップに、個人でしたらお子さんが家庭の冷蔵庫にお絵描きしたり、色々な形で楽しんでいただいています。乾いたらはがすこともできるので、スマホに描き込む方もいらっしゃいますよ」(担当者)
男性の場合、自動車に筆を入れてカスタマイズする方も多いそう。なるほど、それは今度試してみたい!

そんな『マスキングカラー』(オープン価格)は、ロフト、東急ハンズ等で購入することができます。種類はLとSの2サイズ。
「プロの絵描きさんにも使っていただいております。ペンタイプですが、パレットに出し、違う色同士を混ぜ合わせることもできるんですよ」(担当者)

自分で描いた絵がシールになるのが面白いな。もう、ためらわない。芸術は爆発だ!
(寺西ジャジューカ)