光沢インクジェット紙での筆ペンの書き心地は最高でした!

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本物の毛筆のような書き味が楽しめる筆ペン。年賀状、暑中見舞いなど挨拶状を書くにはやっぱり筆文字が格好いい。だが、油性ペンでもないのに写真を印刷するための光沢インクジェット紙にまで、さらさらとキレイに書けてしまうのはなぜなのか。メーカーのぺんてるに聞いてみた。

「ぺんてる筆中字は染料インクを使用しています。染料インクは紙面に浸透するので、筆跡面が滑らかになり、発色がクリアで光沢のある文字になります」

染料インクを用いているのでキレイにかけるそうだ。インクジェットプリンターのインクも染料を使っているのでこちらも用紙によく馴染むわけだ。実際に書いてみると、確かに光沢のある文字になった。そして何より乾きが早い。ほかの紙ではこうはいかないだろう。染料とインクジェット紙の相性ってすごい。ちなみに、光沢インクジェット紙以外でキレイに書けるものとしては、年賀はがきだそう。

逆に、キレイに書きにくい紙は何だろうか。
「コート紙など浸透の遅い紙に書いたとき、筆跡の乾燥が遅く、手が汚れたり、重ねた場合には紙が汚れることがあります。また、繊維の粗い紙ではにじみやすくなります(和紙やティッシュペーパーなど)。粗いと隙間が大きくなり、毛管現象で染み込みがよくなるためです」
筆ペンは従来の毛筆で書くのとはインクの性質がまったく異なるので、それに対応して紙を選ばないといけないわけだ。

たとえば、文字とイラスト両方を書きたい場合、どのような筆ペンがいいのだろう。
「アートブラッシュがおすすめです」

アートブラッシュは、全18色のカラー筆ペンという感じで、毛筆特有の流れるようなタッチで、グラデーションやぼかしなどの使い方ができる品物。言われてみれば絵筆は基本的に毛筆だし、筆ペンで描くのがマッチするのというのは納得だ。

日本人として生まれたからには、ときどきは毛筆で書かねば! 写真プリントするついでに、一筆どうですか。
(羽石竜示)