最新のプリウスPHV、充電はどうやってするの?

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究極のエコカーともいわれる電気自動車(EV)。話題に上ることが多いわりに、いまだ爆発的な普及には至っていない。理由はいろいろあると思うが、充電方法や電池切れに不安を感じてなんとなく手を出さない人も少なくないのでは?

最近ではプラグインハイブリッド車(PHV)と呼ばれる新しいタイプのエコカーも出てきた。ガソリンでも電気でも走れて、さらに外部電源から充電ができるのがウリ。電池切れの心配がなく運転が可能になっているのだが、ガソリンスタンドに慣れている一般ドライバーにとっては、やはり充電方法のイメージがわきにくい。

そこで充電にまつわる不安のあれこれを解消すべく、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を販売するトヨタの方に話を聞いてみた。

――そもそもEVやPHVの充電って、どこでするんですか?
「自宅もしくは充電スタンドです。充電スタンドは全国各地にあります」

具体的には自動車ディーラー、高速道路のSAやPA、ガソリンスタンド、コインパーキング、商業施設、市町村役場など。しかも無料で使えるところも少なくない。なんて太っ腹!と思ったのだが、実は充電にかかる電気代はかなり安い。たとえばプリウスPHVなら満充電するのに約76円。それで約26.4Km走ることができるのだそうだ。

――自宅で充電するときは家庭用のコンセントを使っていいの?
「いいえ、屋内コンセントに延長ケーブルにつないで使用することは絶対にしないでください。駐車場にPHV専用コンセントなどを準備する必要があります」

なるほど。よく考えれば充電時は大電流が長時間流れるのだから、ちゃんとした設備が必要なのは当然。プリウスPHVの場合、基本工事費は9万9750円かかるが、一度設備を整えてしまえば、前述のとおり、充電1回あたりの電気代は約76円。燃費もよいから、維持費はかなり安くなる。それに給油のようにガソリンスタンドに行かずとも、自宅で好きなときに充電ができるのはかなり魅力的。AC200Vなら満充電時間は約90分、AC100V電源なら約180分で充電が完了。出発時間に合わせたタイマー充電もできるとのことだ。

――ところで充電の操作は簡単?女性でもできる?
「基本的な充電方法は、屋外の専用コンセントにつなげた充電ケーブルのコネクターをクルマの充電ポートに挿し込むだけで簡単です」

実際にプリウスPHVを体験した女性からは、「充電コネクターも軽くて、女性でも扱いやすいと感じました」とか「すごく簡単にできるんですね。まるで携帯の充電みたい(笑)」といった感想が寄せられているそう。セルフのガソリンスタンドも面倒で敬遠しがちな私だが、携帯の充電感覚ならさすがにできるはず!

――とはいえ、現時点ではまだ不安があるのも事実。走っている途中で電池が切れたりしたら?
「プラグインハイブリッド車なら電池切れになると自動的にハイブリッド走行に切り替わるので、ハイブリッド車と同じように安心してロングドライブが楽しめます」

プリウスPHVなら充電がゼロになっても普通にエンジンをかけたり、走ったりすることが可能。なお、電池が切れたあとのハイブリッド走行中は回生エネルギーをバッテリーに充電することもあるそうだが、さすがに充電が満タンになるほどではないとのこと。

知らないと不安だったが、知ってしまえば拍子抜けするほど簡単だったEVの充電方法。PHVなら電池切れもシビアに気にしなくてよいので、ハイブリッド車感覚でさらに気軽に乗ることができる。まさに今の時代の理想のエコカーといえそうだ。
(古屋江美子)

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