超広角カメラで動画撮影したデカ鼻犬

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写真や動画はスマホやタブレットで撮るという人たちへ。最近はいろんな撮影アクセサリーが出ているが、本体レンズの前に外付けレンズを装着することによって、望遠や広角特有の個性ある写真を撮るケースも珍しくなくなってきた。そこで、カメラ本体とスマホ、タブレットを無線(Wi-Fi)接続することでもっとおもしろい撮り方ができるアイテムが登場。しかも、視野角185度という超広角撮影できるムービーカメラ(写真も撮れる)である。

『QBiC MS-1』(2月25日発売、エルモ)という手のひらサイズの超広角デジタルムービーカメラで、スクエアの白いコンパクトなボティに超広角独特の半円形に張り出した大きなレンズが目立つ。あらかじめ専用アプリをインストールしてWi-Fi接続し、スマホに装着して画面を見ながら本体シャッター、録画ボタンを押して撮影する。同アプリはiPhone、iPadならApp Storeから、アンドロイドスマホ、タブレットはPlayストアからそれぞれ無料ダウンロードできる。

今回試すにあたり、
・広角は近づけて撮るべし
・無線を生かして遠隔で撮ってみるべし
を心がけた。広角は広大なものを撮るのに適しているといえるが、他方で被写体に近づけて撮ることによって遠近感を誇張したユニークな写真が撮れる。もうひとつ、Wi-Fi無線接続なのだから、やはりスマホに貼りつけておくだけではもったいない。柔軟にいろんな撮り方をすべきであろう。

使用したのはアンドロイド・タブレット。Playストアからアプリをダウンロードし、Wi-Fiのパスワードを入力すると簡単に接続できた。つぎに、同アプリを起動し、ライブモードのボタンをタップ。すると、タブレット画面上にQBiCのレンズを通した画像が映し出された。この状態は録画していなくてもつねに映っているので、台所や子供部屋に設置して、煮物や子供たちの状況を監視するなんていう使い方もできそうだ。

早速セッティングが完了したので撮影してみることに。突然だが、我が家には犬が一匹いる。私が座っているイスの下で気持ちよさそうに寝っ転がっている犬だ。タブレットを膝の上に置き、カメラをイスの下に持って行ってみる。すると、犬がそれに気づいてカメラのほうを興味深げに見ている。これはシャッターチャンスと思ったので、パシャリ。普段とはまったく趣を異にするなかなか立派なデカ鼻犬に撮れた。

とこんな具合。ご主人様が遅くまで机に向かっている一方でのんきにベッドの上で寝ていることも多い犬なので、睡眠を邪魔することなど気にせず近づいていってパシャリ。これもちょっと不機嫌そうだが、デカ鼻犬になった。さらに、同カメラには三脚ネジ穴が付いているので、それにミニ三脚を取り付けて、遠隔撮影してみることに。廊下に置くと、「ナンダコレ」と案の定犬が近づいてきた。その一部始終を動画に収めることに成功した。

このように、手持ちで撮影するもよし、三脚などを利用して置きっぱなし動画撮影も楽しい。いい忘れたが、撮影画像の保存先は静止画、動画ともカメラ本体に入れたmicroSDカード。もちろん録画せず、監視用の部屋カメラとしてだけ使うならmicroSDは必要ない。

カメラの位置は自由自在なので、イスに座ってモニターを見ながら、あとはカメラ任せというスタイルを味わえる超便利なアイテムだ。カメラと撮影者の目線はつねに一緒でなければならないという常識を覆すこのカメラ。ほかにもいろいろとユニークな使い方があるかも。

ふだん手持ちのスマホ、タブレットの撮影の幅を広げたいと思っている人にはいいカメラだろう。
(羽石竜示)