スマホと車の関係が親密になっています

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原稿を書く際は、必ず何かBGMをかけています。しかしですね、何処かへ行ってしまいました。何がって、ステレオのリモコンが。引っ越しのドサクサで、行方不明状態に。
以来、遠隔操作できない。音量を下げたい時、曲を飛ばしたい時、CDを替えたい時、必ず立ち上がってその場所へ行き、ボタン操作し、それからイスに戻る。この一連の流れを余儀なくされます。リモコン、どこ行った!?

一方、今や自動車に遠隔操作の波が押し寄せています。いや、鍵の開け閉めとか、そんなレベルではなくてですね。注目すべきは、トヨタのプラグインハイブリット車『プリウスPHV』。この車、なんとスマホとの連携が可能だそうなんです。
方法は、至極簡単。『プリウスPHV』のために開発されたアプリ「eConnect」をダウンロード。これを活用すると、トヨタスマートセンターを介した通信で“人”と“クルマ”を結んでくれるというのです。

では、「eConnect」でできることについて。先ほどは遠隔操作について言及しましたが、それだけじゃありません。

●離れていても充電状況がひと目でわかる
「現在のバッテリーの状況を見やすいグラフィックで表示。さらに現在のバッテリー残量での推定EV走行(※1)可能距離もわかるので、出発前に充電する必要があるかの判断にも役立ちます」(HPから)
帰宅して、自宅で充電するとしますよね。もちろん、その状況をジッと見守っている必要はなく。食事を取るなり、風呂に入るなり、普段通りの生活を過ごしてください。そして手が空いた時、「車、どうなってるかな?」とスマホをチェック。「今、これだけ充電されているのか」と、車庫に行かずとも確認が可能。これは、楽ですわね。

●外出先で「充電ステーション」を探せる
「現在地や目的地周辺などの充電ステーションを簡単に検索して表示。トヨタ販売店に設置されたG-stationなら、空きの状況も確認できます」(HPから)
例えば、ランチタイムにて。「食事の時間で充電できないかな?」と思い付いたら、飲食店周辺にある充電スポットを探していただきたい。見つかったならば、そこに車を停め、充電スタート! と同時に美味しいお食事をいただいて、ランチ終了したらその時間分の充電が済んでます。(AC200Vの場合、満充電時間:約90分)

●「ESPO(※2)」でエコ運転を楽しむ
「燃費やエコ運転スコアのほか、ドライバーの運転状況に応じて画面のイラストも変化。エコ運転度合いを楽しくわかりやすく表示します。ESPOヒストリーランキングで、全国のプリウスPHVオーナーの中での順位もわかります」(HPから)
これって、ある種のゲーム感覚? こんな風に競技化(ランキング化)されたならば、よりエコ運転を心掛けるようになるはず。アクセルの踏み方や無駄なアイドリング、渋滞回避、タイヤの空気圧といった要素を意識したら、上位進出を果たすかもしれない。こまめに充電すればEV走行が長くなり、さらなる低燃費が期待できますよ!

●出発前に「リモートエアコン」で冷房
「出発時刻に合わせて冷房のON/OFFをリモート操作。夏場・炎天下に駐車した時の車内の暑さもグンと軽減できます(※3)」(HPから)
仕事からの帰宅時間に合わせ、自宅のエアコンを作動させる考え方と同じです。快適!

さて。私が特に驚いたのは、『プリウスPHV』の満充電時間についてでした。メッチャ、短くないですか!? それには、理由があるらしい。ハイブリッドシステムを備えることで、EV走行を近距離用に特化したのだとか。電力だけを動力とするEVに比べバッテリー容量が少なく済むので、短時間が可能になったそう。
ちなみに、専用の充電ケーブル(5メートル)は標準装備されています。また各家庭の充電設備に応じ、オプションでAC100V(満充電時間:約180分)の充電ケーブルも用意されているとのこと。

兎にも角にも、“人”と“クルマ”の関係性がより密になりました。手元にあるスマホで、マイカーとコミュニケーションできるだなんて!
「愛車」なる言葉よろしく、より愛情が深まってしまいそうですな。
(寺西ジャジューカ)

※1 ガソリンを使用せず、バッテリーによりモーターのみを駆動させて走行する
※2 ESPO:「ECO(エコ)」+「PASSPORT(パスポート)」の略
※3 冷房の作動時間は最大10分間。また、暖房には対応していない

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