左『カラー玉合格お守りそろばんストラップ』右『合格お守りそろばんストラップ』

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年明けから受験生を応援するユニークな食品やグッズを目にした人も多かったのではないだろうか。どれも語呂が良かったり、シャレが効いた「うまい!」とうなるネーミングの商品が多い。お菓子でいうと、株式会社明治の人気スナック菓子『カール』は、期間限定でパッケージがお守り風に変身。合格祈願と書かれ試験に受かるようにと名前が『ウカール(受かーる)』になっていた。また、株式会社ロッテのチョコレート菓子『TOPPO(トッポ)』は『TOPPA(トッパ)』として販売されていた。「受験突破」とはめでたい。さて今日は、受験生らに人気という商品を紹介したい。

●合格しかない! 『合格(5か9)お守りそろばんストラップ』

郵便局で見つけた『合格(5か9)お守りそろばんストラップ(1,050円税込)』。そろばんの玉が固定されていて、いくら動かしても5か9(ごうかく)にしかならないのがポイント。縁起のよいシャレが、受験生やその家族らに支持されているという。

日本郵便株式会社近畿支社の広報担当者よると、兵庫県小野市の地場産業である「そろばん」がモチーフ。郵便局がぜひ地域に貢献したいと製造業者に交渉し販売に至ったという。

九九の日にちなんで、2009年9月9日から販売を開始した同商品は、通年商品として兵庫県小野市、加東市の郵便局を含めた近畿エリア内約300局を中心に、全国約400局で販売中だ。

●置くとパス! 『ゆめ多幸鎮オクトパス君』

2009年に宮城県南三陸町の特産であるタコがモチーフとなり誕生した置物(文鎮)『ゆめ多幸鎮オクトパス君(1,200円税込)』は、昨年の販売数が約5万個、今年は約6万個を突破した人気商品だ。

タコの英語表記「octopus(オクトパス)」と「置くと(試験に)パス」を掛け合わせた縁起のよい名前の商品は、タコの鉢巻きをしめたかわいい表情もうけ、地元で人気商品になった。そして、新たに工房を海沿いに構えた矢先、東日本大震災が発生したという。

同商品を発売する「南三陸復興ダコの会」の大森さんによると、「震災後、オクトパス君の生みの親である阿部忠義さんが大学生ボランティアたちにオクトパス君の話をすると、『東北復興』『南三陸復興』のシンボルとして復活させようとプロジェクトが再スタートした」という。

もともと合格祈願の縁起ものとして販売していたが、震災後は東北復興の願いも込めて製作している。大森さんは「受験は辛く苦しいものだと思いますが、オクトパス君を見た時に南三陸の人々も応援しているんだと思っていただけるように思いを込めて製作しています」と話す。

受験生が感じるプレッシャーは本人にしか分からないと思うが、受験生を抱える家族や友人は心から頑張れとエールを届けたいだろう。そんな思いを、シャレが効いた縁起のよいグッズでさりげなく伝えてみては? 受験生の皆さんに、サクラが咲きますように。
(山下敦子)