都城東vs都城 がっぷり四つ。紙一重の勝負を都城東が制する

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がっぷり四つ。紙一重の勝負を都城東が制する

8回表一死二塁から都城東7番大脇が適時二塁打でガッツポーズ

 都城勢同士が激突した準決勝第1試合は、都城東は左腕加藤、都城は右腕野口が先発。両エースが一人で9回を投げ抜き、ゲームセットの瞬間まで勝ちがどちらに転ぶか分からない好ゲームとなった。

都城東が1回表に4番平井の犠飛で1点を先制すると、対する都城は4回裏に8番エース野口が自ら右中間へ適時打を放ち同点に追いつく。追いつかれた都城東は、すぐさま5回表に野選から1点をあげ、8回表には7番大脇が左中間へ適時二塁打を放ち3対1とリードした。このまま都城東が逃げきるのかと思われたが、都城は土壇場9回裏二死から粘りをみせる。

都城1番岩本が二死二塁から中前安打でつなぐと、2番砂田が二死一三塁から中前適時打で3対2と1点を返して二死一二塁とする。一打同点、長打が出れば逆転サヨナラ勝利の場面に、都城ベンチ・スタンドは一気に盛り上がったが、都城東のエース加藤からあと1本を打つことができなかった。両投手が、ことごとくピンチをしのいだ息詰まる接戦は、記録にも見事なまでに現れた。

(都城東)32打数・9安打・3打点・1三振・3四死球・4犠打・0盗塁・1併殺打・2失策・9残塁。(都城)33打数・9安打・2打点・3三振・2四死球・4犠打・0盗塁・0併殺打・0失策・10残塁。勝利した都城東は、7年ぶり2度目の優勝をかけて、23日に日南学園と決勝を戦う。

(写真・文=三角 竜之)