異例のロングランヒット! 『パシフィック・リム』が愛される7つの理由

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8月上旬に封切られたSF怪獣映画『パシフィック・リム』が、洋画のオリジナル新作としては異例のロングラン上映を続けている。さらにここにきて、いったんは上映を終了したのにも関わらず復活上映を始める劇場や、熱心なファン向けに、絶叫やコスプレもOKな特別上映会を実施する劇場が相次いでいる。

12月に発売予定のブルーレイ&DVDも好調だ。Amazon.co.jpでは、外国アクション映画カテゴリでベストセラー1位。5000個限定のプレミアムボックスは予約開始から数時間で売り切れた。

しかしこの作品、本国・アメリカでは批評家たちからの前評判もそれほど芳しくなく、興行収入も振るわなかった。日本でも、公開初週こそ20万人近い観客動員をしたものの、4週目にはランキング圏外に姿を消してしまっている。そのことを思えば、現在まで上映が続き、延べ100万人近い観客を動員していることは奇跡としか言いようがない。

この人気を支えているのは、かつて『ウルトラマン』や『マジンガーZ』をリアルタイムで見ていた40代から、比較的最近の『ガンダム』『エヴァンゲリオン』などに親しんできた20代のオタク層だ。ネットとの親和性の高い彼らがブログやTwitter、Facebookに乗せて発信する熱い想いが周囲へと波及し、本作のファンを広げ、リピーターを増やしてきた。ネット上でファンのコミュニティを探せば、2回、3回は当たり前、中には10回以上劇場に足を運んだという強者がゾロゾロ出てくる。

●『パシフィック・リム』が愛される7つの理由
いったいこの映画の何がそれほどまでにオタクの心を掴んでいるのだろうか。映画を観た人たちの感想を拾い集めて、7つにまとめてみた。

1.怪獣へのあふれる愛
着ぐるみっぽさを残した怪獣のデザインが、紛れもなく円谷プロの特撮怪獣の遺伝子を受け継いでいると好評。原作に対する愛が感じられない作品も多い中、ギレルモ・デル・トロ監督の日本オタク文化リスペクトな姿勢が共感を集めている。

2.ロボットへのあふれる愛
ブリキのオモチャのような安っぽさのある、決して洗練されたとは言えない無骨なロボットたち。だがそれがいい! パイルダーオン、ロケットパンチ、チェーンソードっぽいギミックにニヤリとすること間違いなし。

3.マンガや特撮モノの“お約束”をおさえている
「科学的におかしいだろ!」「そんな必殺技があるならもっと早く使えよ!」「そもそも人型である必要があるのか?」など、ツッコミどころ満載な設定。あちこちに散りばめられた小ネタの元ネタを探してみるのも楽しい。