技術的な面や体力的な面で、試合を見ていても凄く面白いので、そういう面白い部分をファンに分かってもらえる手助けができるなら、こんなに嬉しいことはないです。ただ、僕の見方が全てでないので、実況の方が話すことからも、僕が考えない意外な意見が聞かれたりして、参考になることも多いです」

――自分はこの雑誌で原稿を書く仕事をしてくるなかで、時折り解説の仕事をさせてもらってきましたが、凄く多かったのが「専門的な言葉や細かい技術の話は伝わらない。必要ない」というTV局の意向を予め聞くこともありました。そういうなかで、日沖選手がされている技術的な話は本当に面白いです。

「そういう風に制限を設けられて解説をしたことはないので、好きなことを言って良いのは面白いです。触れて良いのか、ここ話すとストップが掛かるのかとか考えて。そういう部分も楽しんでやっています。MMAは分かり辛い部分も残っているし、でも、違う見方をすればもっと面白いのになぁって感じることも少なくなかったので」

――違う見方をすればということは、どういう見方をされている時に感じたのでしょうか。

「何て言うんですかね……、『だったら、飲み屋での喧嘩を見ていても同じじゃないか』って思う楽しみ方ですね。もちろん、それも有りなんです。でも、それだけじゃないはずです。MMAの面白さっていうのは」

――今回の中継は、現地から衛星電波で送られてきた映像を見て話すことが、ライブで流されます。これはで収録での解説が多かったですけど、生は緊張しませんか。

「どうなんでしょうね。放送はあとでもその場で収録をしたこともありますし、生でも収録だってことで器用に話を変えることもできないですし、僕の思っているMMAを放すことが出来ればと思っています」

――ではFOX bs238の第1回UFC中継、楽しみにしている試合を教えてもらえますか。

「ダニエル・サラフィアンとエディ・メンデスの試合ですね。サラフィアンがディープハーツとか使って、MMAには適していないと思われがち技を仕掛け、止まることなく動き続けていて興味があります。あの手の技を如何にMMAにアジャストしてくるのかは気になります。ブラジルのTUF出身ですよね?

ブラジルはどんどん若くて強い選手が生まれていますし、TUFCあってUFCが盛り上がっているということは、練習環境も良くなっていると思うので、凄く気になりますね。あと、レオ・サントスですね。日本で戦っていた時と、どんな風に変わってUFCで戦うのか。ウェルター級っていう体重が気になるところですが……。