――違う見方をすればということは、どういう見方をされている時に感じたのでしょうか。

「何て言うんですかね……、『だったら、飲み屋での喧嘩を見ていても同じじゃないか』って思う楽しみ方ですね。もちろん、それも有りなんです。でも、それだけじゃないはずです。MMAの面白さっていうのは」

――今回の中継は、現地から衛星電波で送られてきた映像を見て話すことが、ライブで流されます。これはで収録での解説が多かったですけど、生は緊張しませんか。

「どうなんでしょうね。放送はあとでもその場で収録をしたこともありますし、生でも収録だってことで器用に話を変えることもできないですし、僕の思っているMMAを放すことが出来ればと思っています」

――ではFOX bs238の第1回UFC中継、楽しみにしている試合を教えてもらえますか。

「ダニエル・サラフィアンとエディ・メンデスの試合ですね。サラフィアンがディープハーツとか使って、MMAには適していないと思われがち技を仕掛け、止まることなく動き続けていて興味があります。あの手の技を如何にMMAにアジャストしてくるのかは気になります。ブラジルのTUF出身ですよね?

ブラジルはどんどん若くて強い選手が生まれていますし、TUFCあってUFCが盛り上がっているということは、練習環境も良くなっていると思うので、凄く気になりますね。あと、レオ・サントスですね。日本で戦っていた時と、どんな風に変わってUFCで戦うのか。ウェルター級っていう体重が気になるところですが……。

米国のTUFをチェックしているのですが、ブラジルのTUFは見られていないので、どんな選手が出てくるのか、試合を見るのが楽しいです」

――そんな日沖選手、次回の試合の予定は?

「8月辺りに――と言われたまま、正式には決まっていない状態です。試合が決まらなくて、少し焦っていた時期もありますが、ちゃんと練り直して自分の技術を見つめ直したいと思っています。そういう気持ちもあったので、この機会に東京で練習をしてみたかったので」

――今日はありがとうございました。中継楽しみにしています。

「ありがとうございます」

※インタビュー翌日、日沖の下にマネージャーから次戦への連絡が入った。もちろん、日沖に固辞する選択はなく、日時、対戦相手ともにすぐに発表になると思われる。ここで名前を公表することは差し控えるが、ズッファの日沖への期待や関心度が薄れていないことが明白な対戦相手といえる。