ちなみに上記の二人、李磊はアジアシリーズで岡島から、王偉は初代WBCで上原という後のメジャーリーガーたちからホームランを打っております。
チャンスは限られてくると思うのですが、そんな中でバントを絡めた攻撃や、出会いがしらの一発あたりが得点パターンになってくると思います。特に日本は中国に失点することがあるとすればホームランが多いです。連打はそうそう浴びないでしょうけどやつらは当たれば飛びます。滅多に当たらないですけど賈碰冰(北京)あたりもツボに入った時はかなり飛ばします。

守備面に関しては、前回大会は故障でいなかった王偉の存在は大きい。リーダーシップやキャッチング、そしてワールドレベルの肩は中国代表に取って替えが利かない存在です。
あとは前回大会で攻守を連発した中国系アメリカ人のレイモンド・チャン(ツインズ3A)もなくてはならない存在。
前回はショートを守りましたが、今回はサードに回る可能性も十分にあります。李磊、レイモンド、賈徳龍(広東)で構成される内野陣はそうそう大崩れすることはないような気がしますね。

不安というか、中国野球長年のウイークポイントである外野守備は相変わらず。中国球界の中では守れる部類の外野手を並べてるのですが、それでも厳しい。打球から目を離して守ることがほとんどできないので後ろの打球に弱いです。
追い方も正面を向いたままそのまま下がっていく「自動車バック追い」ってやつです。全体的な打球への判断力も低い。
肩はライトの頼競峰(広東)は平均以上あるのですが、レフトの陸振洪(江蘇)は中の下、崔暁(北京、元巨人育成)はたぶん弱い。


さて、ざっと中国の戦力はこんな感じです。
現実的にはブラジルに勝つことが最大の目標で、キューバや日本にはどこまで接戦で戦えるのか、といったところですね。

ただ、WBCの話題。1次リーグ最大のライバルであるキューバや、初参加で日系人も多いブラジルの話題はよく目にするのですが中国はほとんど目にしません(笑)。まあしょうがないと言えばしょうがないのですが、この記事が少しでも中国戦への興味を持ってもらえるものになってくれたら、これ以上のことはありません。

予想スタメン
1李 磊  2B 北京
2崔 暁 CF 北京
3レイモンド・チャン 3B ツインズ3A
4王 偉 C 北京
5褚夫佳 1B 江蘇
6陸振洪 LF 江蘇
7賈碰冰 DH 北京
8賈徳龍 SS 広東
9頼競峰 RF 広東

主な先発投手

ブルース・チェン(ロイヤルズ)、卜濤(四川)、呂建剛(天津)

主なリリーフ投手

李帥(河南)、陳 坤(四川)など