ケージにヴェラスケスを押し込んだドスサントスが、右エルボーを見せるが直後にシングルレッグでテイクダウンを許す。勝負どころで粘りを見せた挑戦者だが、王者も立ち上がって首相撲へ。しかし、ボディからアッパー、ストレートを受け棒立ちのままケージに押しつけられる。ドスサントスの左フックに組みついたヴェラスケスは、首相撲の攻防から組み合いのなかで細かいパンチを入れ続ける。

離れ際に右エルボーを打ち込んだドスサントスは、さらに右を打ち込みヴェラスケスをケージに押し込む。続くシングルレッグを切ったドスサントスはボディを入れるも、左フックを受け組まれたところでラウンド終了となり、試合は最終ラウンドへ。「根性を見せろ」というコーナーの声に頷き、最後の5分に向かったドスサントスは、最初のシングルを金網を掴んで防ぐ。

左ボディフックを見せても、すぐにケージに押し込まれる王者が、足を使ってヴェラスケスを誘いこむが、シングルレッグを仕掛けられる。これを逃れたドスサントスは、続くシングルからダブルのスイッチも切り、右アッパーを見せるが力は感じられない。

テイクダウン狙いと右ストレート、上下で攻めるヴェラスケスが、王者をケージに押し込もうとする。ドスサントスは体を入れ替え、距離を取る。しかし、直後にシングルレッグでテイクダウンを奪われ、バックを取られてしまう。ハーフガードを取ったドスサントスに、右のパウンドを連打するヴェラスケスは、そのままバックを制して序盤のように王者を攻めたてる。

立ち上がってなお、ケージに押し込まれた王者は、残り1分を切り距離を取ろうとするも、すぐにケージに押し込まれてしまう。離れ際に右ハイを放ったチャレンジャー、残り30秒を王者をケージに押し付け戦い切ると、終了のホーンとともにケージ中央で笑顔を浮かべ、大きく後方に倒れ込んだ。

50-45が二人、50-43をつけたジャッジも出た一方的な展開で、王座に返り咲いたヴェラスケスは、「今まで一番ハードだった。疲れ切ったけど、前に出続けたAKAのコーチがプッシュしてくれた」と語った。