イタリアはローマのパラマット・マティカで、3日(土・現地時間)に行われたGLORY ROME「Final8」。決勝戦では、本命のペトロシアンと対抗ロスマーレンが対戦。ここまでKO勝ちと完封勝利のペトロシアン。ロスマーレンは2KOで勝ち上がってきた。今回が初対決の両雄、雌雄を決する時がやってきた。

1R、前へ出るロスマーレン。ペトロシアンは、前蹴りで制する。出足が鈍るロスマーレンに、左右のフック。ロスマーレンは怯まず前へ出て、ショートアッパーや左右のフックを繰り出す。ペトロシアンは、これを嫌がり押し返し、ストレートからローキック。ロスマーレンは、前へ出てフックを放つ。

これをかわしたペトロシアンは、ワンツーからのローキック。ロスマーレンの右フックが入り、ペトロシアンはスリップ。ペトロシアンは、ストレート、フック、ヒザ蹴り。ロスマーレンのアッパー。ペトロシアンは左ストレートを合わせたところでラウンド終了。4人がペトロシアン、1人がロスマーレンを支持した。

2R、ロスマーレンの圧力を押し返したペトロシアンは、前蹴り、ストレート。ロスマーレンはロングアッパーを打ち込む。ペトロシアンは、これをかわしてショートフック。そして右フックから左ストレートを放った。下がらないロスマーレンは、右フックを軽くヒットさせる。ペトロシアンは、前蹴りでいなす。ロスマーレンの右ハイキックがペトロシアンのアゴをかすめて会場が沸く。ペトロシアンは前蹴りで止めにかかり、前へ出てきたところへテンカオを狙う。

前蹴り、ミドルキック、ローキックとテンポよく攻めるペトロシアン。ロスマーレンがフックを見舞い、ペトロシアンの蹴りがローブローとなり、ラウンド終了、ここはイーブンが1人、4人がペトロシアンとした。

3R、前へ出るロスマーレン。フック、アッパーがペトロシアンに襲いかかる。ペトロシアンは、かわしてフック、ローキックを的確にヒット。ロスマーレンのフックがペトロシアンを崩しにかかる。ペトロシアンは、ボディと顔面にストレートを打ち分ける。ロスマーレンは、プレッシャーをかけてアッパーで崩しにかかる。フック、ショートアッパーがペトロシアンに当たったように見えるが、顔色一つ変えない。ペトロシアンは、ステップを踏んでロスマーレンのパンチをかわし、ローキックを蹴っていく。

終盤はパンチの精度が上がったロスマーレンだったが、ペトロシアンを捉えることはできず、ペトロシアンが、GWS70キロトーナメントを制した。

なお、実況でペトロシアンが大晦日のDREAMに参戦、ロスマーレンはMMAで戦うということが言及された。その一方で、大会中に流れたヘビー級GLAND SLAMの煽り映像では、12月2日という日時は一切触れられていなかった。