2日(金・現地時間)、UAE=アラブ首長国連邦のADNECエキシビションセンター内ICCホールで、Abu Dhabi Warriors Fighting Championship(ADW)の旗揚げイベントが開催され、日本から横田一則が出場する。

DEEPフェザー級チャンピオンの横田にとって、今年2月の門脇英基戦以来9カ月ぶりのファイトは砂漠の石油大国でライト級の出場となる。米国で開催予定だったプロモーションへの参戦も噂された横田だが、最終的にレオ・サントスの代役として、ADWで戦うことが決まった。

対戦相手は当初の予定ではバディム・ハリトロフという11勝3敗のキャリアを持つ、ウクライナのM-1スター選手だったが、急遽欠場となり同じウクライナのアナトリー・サフロノフと対戦することとなった。

「今年だけで12試合戦って来た」と豪語するサフロノフだが、そこにはウクライナのジムファイトのような試合も含まれているようで、現在確認されている戦績は13勝12敗というもの。試合映像を見る限り、前足を突きだしたスタンスから組みつきテイクダウン→寝技で勝負を仕掛けるファイターのようだ。ただし、その左足は用意にローの餌食となり、テイクダウン・ディフェンスに長けた横田を倒すには、組みついてからの技量もおぼつかない。

横田にとってはUAEという土地で迎える海外初ファイトとして、組みしやすい相手になったといえるだろう。そんなサフロノフの出場同様に大会直前になって、出場選手の変更がいくつか見られるADW第1回大会だが、9試合全18出場選手中8選手が東欧勢で、他にもドイツ人やイタリア人ファイターなど日本ではほとんど知られていない欧州系格闘家がラインアップに名前を並べている。

北米、ブラジルの隆盛に続き、アジアでもめざましい発展を見せるMMA、その熱が如何に欧州勢を巻き込んでいるのか。中東の地で確認できる恰好の機会だ。
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