4人のシャーマンと呼ばれる地上絵。ナスカの地上絵が描かれた約2000年前のナスカ時代より、さらに前のパラカス時代のものとされる  Photo:Grupo Pico

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 赤茶けた砂漠に描かれた、ハチドリやコンドル、クモの地上絵……。これが、ナスカの地上絵に対する、一般的なイメージではないだろうか?  しかし、上の写真を見て欲しい。大地に刻まれているのは、なんと人の地上絵だ。これは、ナスカの地上絵の近郊にあるパルパの地上絵。

 パルパの地上絵の一部はセスナに乗って空からも見られるが、人型の地上絵は地面に建てられた観測塔(ミラドール)からしか見られない。ナスカの街から出るツアーも立ち寄らないため、タクシーやツアーガイドに別途料金を払って連れて行ってもらう必要がある。

 空から見る地上絵は、テレビを見ているかのようで、少し現実感に欠ける。でも、地上から見る地上絵は、まさにライブだ。刺すような日差しに、熱っぽくほこりっぽい空気。目の前に立てば、地上絵の巨大さも一目瞭然だ。

 地上絵は、セスナに乗って上空から見るだけでなく、地上からも見る。これがナスカへの旅の新たなキーワードになりそうだ。

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