フジテレビ系ドラマ「鍵のかかった部屋」オリジナルサウンドトラック。Ken Araiのプロデュース作品

写真拡大

現在放送中、大野智主演月9ドラマ「鍵のかかった部屋」(フジテレビ系)のサウンドトラックが5月30日に発売され、Amazonサントラランキングで発売初日にトップに輝くなどと好評だ。

そもそも私は大野くんが主演するからという理由で見始めたドラマだけども、嵐ファンで集まって話していても必ず話題にあがるのが、「ドラマ内の音楽がいいよね」ということ。ネットで感想を探しても、話のテーマ、トリックについてはもちろんのこと「BGMがかっこいい」という感想がやたらと目についていた。サイバーな音が今っぽくてめちゃくちゃ気持ちいいのだけど、それではなく、卓球のピンポン音や口笛など、「アレッこれって○○の音かな?」と気にとめてしまう音が工夫して盛り込まれていたりする。

「鍵のかかった部屋」オリジナルサウンドトラックを手がけたアーティストの名前は、Ken Arai。2003年にtranceluvというユニットでデビューして以来、西野カナ、KAT-TUN、リアディゾンなどと数々のアーティストのプロデュースやアレンジ、リミックス、楽曲提供などで携わっている。ドラマ音楽は、2010年4月〜9月に放送された「東京リトル・ラブ」(フジテレビ系)も手がけた。

■ドラマのシーンが浮かぶ!
榎本ひらめいた!青砥走った!芹沢睨んだ!3人で検証しはじめた!密室破れた!榎本の怒濤のトリック説明シーンきた!はい犯人くずれおちましたー!…と、シーンがどんどん浮かんでくる。それだけ、緊迫感とか、疾走感とか、爽快感とか、苦悩感とか、ドラマのシーンの心情にしっくりくる。

そして毎話感動するのが、エンディングテーマである嵐の「Face Down」が続けて流れても全く違和感がないこと。気になって「Face Down」の歌詞カードを取り出してみてみたところ、Ken Araiの文字はない。それぞれ楽曲制作者へのイメージプレゼンが完璧だったからこんなに合致したのか、「Face Down」のイメージに近づけてサントラを後から作ったのか、経緯はわからないがいずれにせよ、サントラ・主題歌合わせてみての一体感がすばらしい。

■曲名がかわいい
「LOVE AGAIN」「GAME OVER」といったサントラっぽいタイトルの他に、毎話オープニングで流れるさわやかな口笛をもちいた曲が「1984」だったり、緊迫感をあおる一曲が「Samurai Blade」だったり。なんでだろうかな?聴き込んだら意味がわかるかな?と気になってリピートしてしまったりする。

■ドラマが終わっても色んなところで聴けるかも!
サウンドトラックの嬉しいところは、ドラマとまったく離れたところでも使われるところ。既に私の知り合いのラジオディレクターは「よかったから番組で使おうと思っている」と話していた。もちろん「鍵のかかった部屋」とはまったく無関係の番組での話。

私が個人的に好きでよく見ているNHKの動物番組「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」でも、大野くんが2009年1月〜3月に主演をつとめていたテレビ朝日系ドラマ「歌のおにいさん」のサントラがちょくちょく使われていたりする。

■まだ使われていないはずの曲が…!?
ひとつ重要なのは、まだドラマは終わっていないということ!サントラ発売日で放送済なのは第7話まで。まだドラマ内で聴いたことがない曲が数曲ありました。ピアノがロマンチックに入っていて、アコースティックギターなんかも入って、恋愛シーンに使われそうなステキな曲なんかも…、ありました。密室解明に協力的な純子に、榎本が恋!?僕の心の中という密室に閉じ込められてみませんか、なんて心理的トリック使っちゃいます?!…という感じで、よりいっそうドラマの今後も楽しみになっちゃいますね。(夏トマト)