「人の心理を的確に読む力」とは、要するに、「マインドリーディング」のことなんですが、今日は、あえて説明的な表現にしてみました。

*ただし、「マインドリーディング」は、製品やサービスの「消費行動」に関わる心理を主な対象にしています。


それで、「人の心理を的確に読む力」を高める一番の方法は、結論から言うと、

「自分自身の心の動きを日々、客観的に観察すること」

です。私たちは一日の中で、うきうきしたり、気分が滅入ったり、イライラしたり、不機嫌になったりと、常に気持ちが揺らいでいますよね。

その時、そうした感情にどっぷり浸ったままでいるんじゃなくて、「自分はなぜ、今こんな気持ちになってるんだろう? きっかけはなんだろう?」とちょっと引いて、今の気持ち・気分の理由・原因を考えてみるのです。

「上司に叱られたからガックシ」あるいは、「彼氏・彼女からメールもらってウキウキ」みたいに理由・原因がはっきりしている場合もありますが、はっきりしないこともあります。

例えば、ある店ではなんとなく居心地がいいと思っていて、よく考えてみたら、大好きな曲がBGMでいつも流れているから、という理由に気付くことがあります。あるいは、なんとなく心が落ち着くのは、間接照明が使われていて、明暗のコントラストがほどよいから(だろう)という理由を発見することもあるでしょう。

上記のような理由・原因が本当に正しいかどうかはそれほど重要ではありません。大事なのは、「なぜか?」と考えて、なんらかの仮説を導き出してみることです。

私たちは、普段のおだやかな感情・気持ちの変化にただ流されているだけで、いちいちその理由を考えることはまずしませんよね。(めんどくさいし、疲れちゃうからですね)

でも、消費者心理をより的確に理解できるようになりたいマーケターは、がんばって自分を観察対象にしなければなりません(笑)


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