購買部門の評価とバイヤーの評価。相対評価か?絶対評価か?これらをどのように捉えていくのがよいのか?評価の仕組みづくりが始まっています。

先日、名古屋で開催された記念すべき第一回目の中部購買ネットワーク会に参加しました。

パネルディスカッションをやったのですが、テーマは「バイヤーおよび調達・購買部門の評価」です。
しょっぱなからとても重いテーマです。その中で出席者の方に事前にアンケートを取っていたのですが、面白いデータがありました。

調達・購買部門の評価については多くの方が「会社内の評価が低い」もしくは「妥当な評価がされていない」という回答をなさっていました。

一方で、自分(バイヤー)に対する評価については「よくわからない」という回答が最多数となっていたのです。
「よくわからない」という回答にはどうやら二つの理由が含まれているようでした。

「そもそも自分がどのバイヤーとしてどの程度のスキルや知識を持っているのかわからない」ということと「会社としてのスキルの評価方法と人事評価にどのようにつながっているのかわからない」ということです。

前者は言いかえると「バイヤーがどのようなスキルや知識を持っているべきなのかがわからない」ということです。
後者は「会社としての人事評価の仕組みを理解していない」もしくは「スキル評価がどのように給与や賞与につながっているのかわからない」ということになります。

調達・購買部門は基本的にはコスト削減額や率といった指標で評価されます。
バイヤー個人も同様にコスト削減指標で評価されています。
ただし、外資系企業はともかくコスト削減の実績もしくは能力を給与や賞与にダイレクトに反映している企業はあまり多くないのかもしれません。

私の経験から言いますと、調達・購買部門の現場には、とにかく数字を作るのが上手いバイヤーとそうでもないバイヤーがいます。

続きはこちら