21日、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会G組の北朝鮮−ポルトガル戦が行われ、北朝鮮は今大会における最多失点となる0−7で大敗した。ブラジル戦での健闘を受け、北朝鮮−ポルトガル戦の様子は、北朝鮮で実況生中継にて放映されたが、ポルトガルに4点目のゴールを決められた時点で生中継が中断されていたことが分かった。中国新聞網が伝えた。

 W杯初戦、敗れはしたものの北朝鮮は優勝候補であるブラジル戦に1−2と健闘したことを受け、北朝鮮政府は21日にポルトガル戦を実況生中継することに決定した。北朝鮮の人々にとって初めての「ワールドカップ生中継」となったが、後半に4失点目を喫した時点で、実況が「試合はポルトガルが勝った。ここで生中継を中止する」と語り、中継は中断された。

 報道によれば、南アフリカで中継を担当していた朝鮮中央テレビの関係者は、「試合を生中継するべきでなかった」と後悔の言葉を残したという。

 ポルトガルに負けたことにより、北朝鮮は予選リーグ敗退が決定したが、報道によれば、北朝鮮代表は今回のW杯南アフリカ大会への参加で総額996万ドルを手に帰国するという。FIFAの規定によれば、W杯出場国には大会準備金として100万ドルが支給されるほか、800万ドルがクラブ補償金として支払われる。北朝鮮のサッカークラブは国家の運営であるため、800万ドルも北朝鮮が受け取ることになる。

 また、各選手には1日あたり1600ドルの補助金が支給されるため、北朝鮮はW杯出場によって計996万ドルを手にする計算だという。(編集担当:畠山栄)



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