21日、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のG組で北朝鮮は強豪ポルトガルと対戦し、0−7で大敗した。この結果を受け、中国ネット上の掲示板には早速、北朝鮮の選手たちの今後の運命を心配するスレッド(書き込み)が立った。

 ポルトガルは前半開始直後から北朝鮮のゴールに襲いかかり、前半29分にラウール・メイレレスのゴールで先取点を獲得した。後半に入ると試合は完全にポルトガルのペースとなり、後半8分にシモンが、その3分後にはウーゴ・アウメイダがゴール、後半早々に試合が決まってしまった。

 さらに、同15分にはチアーゴが得点を決め、さらにリエジソン、C・ロナウドがゴールし、試合終了直前にもチアーゴが7点目となるゴールを決めた。北朝鮮はこの試合に負けたことで一次リーグ敗退が決定した。

 北朝鮮の大敗を受け、中国のウェブサイト「体壇網」では試合終了直後に、「北朝鮮の選手たち、帰国後の運命やいかに」とするスレッドが立った。

 スレッドでは、「北朝鮮−ポルトガル戦は北朝鮮でも生中継されているはずだ。金正日総書記は北朝鮮人民に対して大敗を見せたくなかったはずで、今回の大敗は金正日総書記の指導力を大きく傷つけることにつながるため、重大な政治事件とも言えるのではないだろうか?皆はどう思う?」と書き込まれた。

 これに対し、中国ネットユーザーからは、(選手たちではなく)監督が危険だ、北朝鮮の選手たちは中国に政治的庇護(ひご)を求めればいい、点を取られた時点で生中継が終わったかもしれないなどといったコメントが寄せられている。(編集担当:畠山栄)



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