16日、サッカーの王国ブラジルと44年ぶりワールドカップ出場となる北朝鮮が激突し、2対1でブラジルに軍配があがった。しかし、ブラジルが圧勝するという予想を裏切り、FIFAランキング105位の格下北朝鮮の鉄壁守備に苦戦した。

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 16日、サッカー王国ブラジルと44年ぶりにワールドカップ出場となった北朝鮮が激突し、2対1でブラジルに軍配があがった。しかし、圧勝という予想を裏切り、ブラジルはFIFAランキング105位の格下北朝鮮の鉄壁守備に苦戦した。  北朝鮮は優勝候補であるブラジルを相手に惜敗したが、世界の舞台で強烈なデビューを果たした。韓国では、アジア最高のストライカーと称される鄭大世(チョン・テセ)選手の話題が圧倒的に多く、ブラジル監督も絶賛した北朝鮮の完ぺきな守備をたたえる記事が多く見られた。

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 ブラジルのサポーターや現地のファンで黄色一色に埋め尽くされたスタジアムの一角で、おそろいの赤いジャケットを身にまとった北朝鮮応援団が注目を集めた。韓国メディアによると、応援団は北朝鮮の国旗を手に「我が選手、がんばれ」と熱烈な声援を送り、ハーフタイムで各国取材陣のスポットライトを浴びたという。しかし、名物の「美女軍団」ではなく、大半が40代から50代のおじさんの「おじさん軍団」だったとか。

 応援団の人数についてはかなりのバラツキがみられ、400人とする記事では、うち300人ほどはナミビアの建設現場から応援に駆け付けた労働者であると報じた。一方、100人と伝えた記事は、平壌から駆け付けた応援団で北朝鮮大使館に寝泊まりしていると紹介した。また、韓国メディアの取材に対して応援団の一人は「平壌から来た一般労働者」「北と南が心を一つにして、ともに次の段階に進出してほしい」と答えたという。

 北朝鮮の応援団と言えば「美女軍団」、おそろいの服を身にまとい、タンバリンやメガフォンなどさまざまな小道具を使って一糸乱れぬ応援を繰り広げることで有名。国際的なスポーツ大会でよく登場していたが、2008年北京オリンピックと同様、今回のワールドカップにもその姿は見当たらなかった。(編集担当:金志秀) 



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