都心に“屋上庭園”が急増しているワケ

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今、新宿や恵比寿などの屋上に“庭園”が急増しているという。4/24にオープンした「新宿マルイ 本館」の屋上にある英国風庭園や、4/29にオープンした「アトレ恵比寿」屋上の貸し菜園がある巨大庭園など、いずれも“本格派”庭園ばかり。数年前から屋上庭園をオープンさせていた「伊勢丹アイガーデン」や「小田急新宿店」、「六本木ヒルズ」など、今や注目施設のほとんどが屋上緑化をすすめている。そのワケを聞いてみた。

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緑あふれる開放感の中で、花の香りを感じながらゆったりリラックスできる「新宿マルイ 本館」は、“癒しの空間”としてオープン。GWも多くの人でにぎわうなど、早くも大人気になっている。

「お客様から特に要望の多かった“サード・プレイス”という位置付けで新宿マルイ 本館は誕生しました。自宅、職場に次ぐ居心地のいい第3の場所を目指しています。屋上庭園もその1つ。自由にリラックスした時を過ごしていただけます」(マルイ プレス課・戸井田さん)と話す通り、ゆったりと座れるチェアやバナナ型ベンチも完備し、来店者に癒しを提供している。

一方で、都市部で深刻になっている“ヒートアイランド現象”対策として誕生したのが「アトレ恵比寿」の屋上にある「エビスグリーンガーデン」。約2100平方メートルの敷地にハーブや草花が植えられ、地域住民の憩いの場所になっている。

「もともとテラスだったのを、環境に配慮して庭園にしました。オープンして間もないですが、お買い物に来られた方が立ち寄ってリラックスされていたり、お年寄りや親子連れがくつろいでいるのを見るとうれしくなりますね」(ジェイアール東日本ビルディング・児玉さん)。同園では秋には貸し菜園も実施。野菜・果物などの栽培ができる屋上菜園を、個人・企業・イベント向けに36区画に分けて有料で貸し出すなど、地域との交流も密にはかっていく。

「屋上庭園には2つのメリットがあります。1つはヒートアイランド現象を緩和できるという環境面。もう1つは来園者が、緑によってリラックスできることです」と話すのは、エビスグリーンガーデン事務局の片山さん。「環境面での違いはあきらか。屋根がコンクリートなのと、緑なのとでは蓄熱もまったく違う。環境にとてもいいんです。現在は施設だけでなくビルなどの屋上緑化も進んでいて、従業員に開放している会社もあるんですよ。目に優しい緑と自然の美しさで、リラックス効果は高いようです」(片山さん)とのこと。人にも地球にも優しい屋上庭園とは、スゴイ。

早くも今年の夏は猛暑だとの予想もでるなか、温暖化と、猛暑で疲れる都心の人に優しい「屋上庭園」。個性豊かな都心の屋上庭園で、のんびりリラックスしてみては。【東京ウォーカー】

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