スポニチ

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 現役選手の逮捕という1月の衝撃的な事実に端を発し、「ゾンビタバコ」を巡る騒動に揺れ続けた広島の一年。チーム再建へ、球団は戦力的な損失を被ってでも、疑念が拭えない複数の主力や期待の若手選手を放出し、イメージ一新を図った。

 来季の契約を更新するしないの判断は、球団の裁量権。鈴木球団本部長が「どこかで判断しなければならないのなら、早い方がいいだろう」と話したように、現役続行を希望して新天地を求める選手にしてみれば、通告時期は早い方が良い。他方、今月22日にはドラフト会議がある。対外発信してこなかった球団にモヤモヤ感を抱くファンは一定数おり、ドラフト対象選手とて例外ではない。指名を拒絶されないためにも、グレーをグレーのまま放置せず姿勢を示す必要があった。

 ただし、これで終わりにせず、別途、球団として責任の所在を明らかにすべきだろう。プロ野球は文化的公共財。地域社会への影響は大きく、子供たちや青少年の模範となるべき組織でもある。疑惑があっても応援してくれたファンもいる。

 オフの私的な場で起きた問題であっても、フロントには管理責任や社会的・道義的責任があり、その所在を明らかにすることが球団への信頼回復にもつながるのではないか。「誰かが責任を取らなければならない」として、3度球団に辞意を伝えた新井監督は、少なくともそう考えていた。 (広島担当・江尾 卓也)