GK鈴木彩艶 魅せた世界最高峰の力 PK戦でエクアドルに勝利 キリン杯決勝へ
◇キリン杯 日本0-0(PK5-4)エクアドル(2026年10月1日 日産スタジアム)
日本代表は1日、キリン杯初戦でエクアドルと対戦し、0-0で突入したPK戦を5-4で制した。GK鈴木彩艶(24=アストンビラ)が相手の3本目を止め、日本はキッカー5人全員が成功。14試合ぶりの無得点に終わったが、最高峰のイングランド・プレミアリーグで評価を高める守護神は正確なフィードで好機を演出し、チームに新たな攻撃オプションを加えた。5日の決勝でニュージーランドと対戦する。
90分を終えて突入したPK戦。先攻のエクアドルの3人目を鈴木彩が左に跳んで止めると、日本は5人全員が成功して競り勝った。森保ジャパンのゴールを死守した守護神は「皆さんが後押ししてくれた。1本止めて、あとはチームメートがしっかり決めてくれたので勝ち切れてよかった」と笑った。
負ければ3位決定戦に回るトーナメント。チームは昨年9月の米国戦以来、14試合ぶりの無得点に終わった。それでも鈴木彩ら守備陣が集中を切らすことなく無失点でしのぎ、PK戦に持ち込んで決勝進出。守護神は「厳しい戦いでしたけど、しっかりと勝ち切って次に向かえる」と胸を張った。
無得点ながら、最後尾から攻撃でも存在感を見せつけた。正確なフィードで何度も好機を演出。前半17分に右サイドを駆け上がったDF瀬古に向けてロングパスを通せば、同23分にはセンターサークル付近の久保に正確なクサビを差し込んだ。
今夏にアストンビラ入りしてプレミアリーガーになる少年時代からの夢を実現。高精度のフィードや反応速度が光り、9月のクラブ月間MVPに輝いた。今合宿ではそのフィード力を生かすためGKからのビルドアップ練習が増加。ワンステップで70メートル近く飛ばすキックで新たな攻撃パターンをもたらした。
後半から出場した9月28日のベネズエラ戦では安定感を欠き「攻守ともに本当にひどかった」と嘆いたが、森保監督はエクアドル戦の鈴木彩先発を明言。思いに応えた背番号1は「この大会は優勝を(目標に)掲げている。勝ってタイトルを獲りたい」と宣言した。

