ユベントスの夏季キャンプは、明日から第2フェーズに入る。セリエAに復活する名門を率いる新指揮官ラニエリは、ここまでの経過を振り返るとともに自らのサッカー観を語っている。

「人はまず夢を見て、それから行動にうつすものだ。われわれのサポーターは多くの勝利を望んでいる。私が抱えている選手たちは全員が勝者だ。そして勝者は勝つために逃げ出すことなど考えない。
 一方で現実は、ライバルたちがわれわれより先行していることを物語っている。ユーベは昨季よりいい戦力を揃えた。だが、2年前と同じレベルで語ることは馬鹿げている。
 それでも、誰もがこの新生ユーベがどれぐらい強いのか興味を抱いている。私自身が、一番それを知りたがっている」

 22日(現地時間)には中国五輪代表との練習試合が控えている。
「彼らはまだ若いが、狡猾だ。インテルとの練習試合でも前半相手を苦しめたし、われわれとの試合でも存分に挑んでくるだろう。私もそれを望んでいる」と余裕を見せた。ラニエリの頭の中には、試したい布陣として「4−3−3」と「4−4−2」がある。ブッフォンとカモラネージは投入されない見通しだが、ユーベは着々と新シーズン開幕を睨んでいる。