バルセロナはオランダ期待の若手U-21オランダ代表左SBロイステン・ドレンテ獲得の交渉を続けている。しかし、ライバル、レアル・マドリーもドレンテに手を伸ばしており、スペインではドレンテのレアル・マドリー移籍も間近と報じられてもいる。期待の若手を巡ってライバル同士での駆け引きが行われている。

 ジオがバルサとの契約を解除し、自由契約選手として古巣のフェイエノールトに移籍したことはバルサに有利に働きそうだ。フェイエノールトはこの件に関しバルサに感謝しているというし、両クラブ間の関係にプラス効果をもたらしたようだ。バルサとしてはドレンテ獲得交渉にそれを活かしたいところ。とはいえ、バルサはこの夏にドレンテと同じ左サイドバックのボジションにエリック・アビダルを獲得している。つまり、バルサにとってドレンテ獲得は将来を見据えてのものであり、獲得した後も現在のクラブであるフェイエノールトにレンタル移籍させるつもりでいる。もしバルサに移籍が決まった場合でも、フェイエノールトは少なくともあと1シーズンはドレンテを戦力として見なすことができるということで、フェイエノールトにとっても旨味のある話であることは確か。

 ドレンテ本人も「夢はバルサでプレーすること」と明言しており、希望のクラブはバルサであることを何度か口にしている。レアル・マドリーとフェイエノールトが合意達し、あとはドレンテの返事次第となっている中、間もなくその答えもでる。ドレンテ獲得に関してはバルサがポールポジションにいるように思われるが、どんでん返しが起こる可能性も十分にある。今週が山場となりそうだ。

(スペイン通信)