公開裁判を受ける北朝鮮女性たち(デイリーNK)

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北朝鮮当局が、最高峰の理工系大学である金策工業総合大学の学生7人が韓国の映像コンテンツを視聴・流布したとして逮捕された事件を受け、平壌をはじめ全国の大学を対象とする大規模な検閲に乗り出している。

デイリーNKの現地消息筋によると、当局は7人に対し厳罰を予告しているというが、処分がどうなったかはまだ伝えられていない。

北朝鮮の「反動思想文化排撃法」によれば、韓流の流布に対する最高刑は死刑だ。またそこまで行かなくとも、市民の人権は多様な形で踏みにじられている。

咸鏡北道の消息筋によると、道内の製鋼所で電話交換手として働くAさんは、地元でも評判の美人だ。彼女は2023年末、市の糧政事業所の幹部である父親Bさんの誕生日に同僚のCさん自宅へ招き誕生日パーティを開いた。父親Bさんとも仲の良いCさんとは韓流ドラマ、映画、K-POPの大ファンで、禁制の韓流を共に楽しめるほどの信頼関係を築いていた。

ところがこの事実が、隣人の噂話により市安全部(警察署)に伝わってしまった。3人はすぐに逮捕され、2カ月にわたって厳しい取調べを受けた。

(参考記事:北朝鮮女性を追いつめる「太さ7センチ」の残虐行為

そして、当局は製鋼所の文化会館に数千人とも数万人とも言われる全従業員を集められた上で、「公開思想闘争会議」を開いた。つまりは見せしめのための「吊し上げ」である。手錠をかけられうなだれたまま舞台にあげられた3人は、様々な人からかわるがわる激しい批判を受けた。

結局、Aさんは首謀者として3年の労働教化刑(懲役刑)、Cさんには労働鍛錬刑(半年以下の懲役)の判決が下された。一方、父親のBさんは、娘へのしつけを怠ったとして、糧政事務所幹部の職を解かれる処分を受けた。

北朝鮮当局は、こうした「見せしめ」も様々な形で行うようになった。近年ではドキュメンタリー風の映像を作って公開し、その中で、同法の違反者らの顔と実名をさらしている。