「満タンまで充電」は逆効果…スマホの寿命を伸ばし、買い替えの頻度を減らす「バッテリー残量の最適な範囲」

■「満タン保管」がバッテリーの寿命を縮める
「災害時や外出時の停電が怖いから」「いざ使うときに空っぽだと困るから」……。そんな理由で、特に使う予定がなくてもモバイルバッテリーを常に100%まで充電し、デスクの引き出しやバッグの中に入れてはいないだろうか。
万が一の事態を想定した、危機管理能力の高い習慣に思える。しかし、電気化学の観点から見ると、この「満タン保管」はモバイルバッテリーの寿命を縮める原因のひとつになる。
モバイルバッテリーの内部にあるリチウムイオン電池は、充電率が100%に達しているとき、非常に高い電圧ストレスがかかり続ける仕組みになっている。
長期保管に関する試験では、満タン充電の状態で放置された電池は、容量低下が大きくなる傾向が確認されている。
高い充電率で長期間保管すると、電池内部の化学反応が進みやすくなり、少しずつ容量が失われていくのだ。
つまり、しばらく使う予定がないモバイルバッテリーを保管するときの正解は、100%まで充電しないこと。長期間保管する場合は、バッテリー残量が50%前後の状態が望ましいとされている。
もしもの備えとして保管する場合でも、半分程度の充電状態にしておき、数カ月に一度チェックして必要に応じて充電するのが賢いメンテナンス方法だ。
買い替えの頻度を減らし、いざというときにも本来の性能を発揮させるための、電池に優しい付き合い方といえるだろう。
エネルギーが満ちた状態は高ストレス! 長期保管では寿命を縮める原因に。
■スマホバッテリーの劣化を早める充電の仕方
「スマホのバッテリーが90%を切ると落ち着かない」「少しでも減ったら、充電ケーブルにつないで100%に保っている」……。
こうした充電の癖がついている人は多いのではないか。
いつでも使えるように万全の状態にしておくのは、一見すると端末を大切に扱っているような丁寧な習慣に思える。しかし、じつは電池の仕組みからすると、これはスマホのバッテリーの劣化を早め、結果として寿命を縮める可能性がある習慣なのだ。
現代のスマホに搭載されているリチウムイオン電池は、電気を限界まで蓄えた「満充電(100%付近)」の状態のときに、内部の電圧ストレスが最も高くなる性質を持っている。
この高電圧の負荷がかかり続けると、たとえスマホを一切操作していなくても、時間の経過とともに電池の最大容量が目減りしていく「保存劣化」が進みやすくなる。
実験室レベルの試験や電池メーカーのデータでは、高い充電率で長期間保管した電池ほど容量低下が大きくなることが報告されている。
つまり、よかれと思って毎回100%の満タンまで充電するのは、バッテリー寿命の観点からは、必ずしも望ましい使い方ではない。
一部の最新スマホには最大充電量を80〜90%で自動ストップする機能が搭載されるようになってきたが、スマホを長持ちさせるためには、100%状態を長く続けないほうが望ましい。
ただし、完全に空っぽ(0%)のまま放置するのも電池を傷める原因になるため、使い切る手前で充電するのがポイントだ。日常的には20%〜80%程度の範囲で使うことを意識すると、バッテリーへの負担を抑えやすい。

このような使い方を心がけることで、結果としてスマホの交換や買い替えの頻度を減らすことにつながる。
常に満タンにしていると、使っていなくても電池が劣化しやすくなる!
■旧式の電化製品を使い続けると出費が増える
冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど、電化製品には高価なものが多い。そこで、壊れるまで使わないともったいないからと、古いタイプの機種を使う。残念ながら、こうした人は日々、無駄な出費をし続けている。
近年、電化製品の性能アップは著しい。特に省エネ化は年々、大幅に向上しているのだ。
資源エネルギー庁のデータによると、冷蔵庫の場合、最新型は10年前のものと比べて電力消費が約43%も少なくて済む。年間電気代が2万3000円以上の場合、電気代に換算すれば、年間1万円以上も節約することが可能だ。
ほかの電化製品も同様で、10年前と比べて、テレビは約48%、エアコンは約4%節約できる。電気代を考えると、早めに買い替えるのが結局は得なのだ。
最新型と比べると、電気代が2倍近くもかかる!
■切れかかった乾電池を復活させる方法
充電式のニッケル水素電池の場合、「電池が切れた」状態になっても大丈夫。充電すれば、再び使えるようになる。しかし、一般的な乾電池の場合、使えなくなったら復活できないので、もう捨てるしかない……こう思ってはいないだろうか。

乾電池が「切れた」状態になった場合も、すぐに捨てないほうがいい。一見、もう使えないように見えても、じつはそうではないことが多いからだ。
切れかかった乾電池を復活させる方法は、びっくりするほど簡単。手の中に握るだけでいいのだ。3分間ほどその状態を保つと、乾電池に手のぬくもりが使わって、再び使えるようになる。
新品のときのような強いパワーは望めないが、それほど高い電圧を必要としない機器なら問題ない。テレビやエアコンのリモコン、置き時計などにセットすると、それから半月以上、動かせることもある。
乾電池の内部には、プラス極の銅板とマイナス極の亜鉛板があり、ふたつをつなげることによって化学反応が起こり、電気が発生する。乾電池を長く使っていると、この化学反応が起こりにくくなる。こうした状態になっても、乾電池を温めると化学反応が再び活性化し、復活するというわけだ。
息を吹き返した乾電池を再び使う前には、両極の端子をよく拭こう。端子の表面にある酸化してできた薄い膜や皮脂などが取れるので、電気がより流れやすくなる。
手で包んで温めるだけで、簡単に復活する
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ホームライフ取材班(ほーむらいふしゅざいはん)
エキスパート集団
暮らしをもっと楽しく!もっと便利に!」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団。取材の対象は、料理、そうじ、片づけ、防犯など多岐にわたる。その取材力、情報網の広さには定評があり、インターネットではわからない、独自に集めたテクニックや話題を発信し続けている。
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(エキスパート集団 ホームライフ取材班)
