小園内野手

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「しっかり野球ができたら」

 18日、広島カープの小園海斗内野手(26)が出場選手登録を外された。昨季、首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した「球団の顔」が2軍落ち、しかも無期限となると不穏なものを感じざるを得ないところだが……。

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 今季は101試合に出場し、打率.257、出塁率.311、23打点を記録してきた小園。昨季に比べると物足りない数字ではあるが、抹消は打撃不振を理由に降格された2023年4月以来になる。

 藤井彰人ヘッドコーチは「打つ方に関してじゃないです。守備面ですよね。本来の動きではないのかなと」「しっかり野球ができたら」などと降格理由を説明。2軍降格後も実戦出場は見送られる方針だ。

小園内野手

 16日の阪神戦では失点につながる拙守もあって、その裏に代打を出されてベンチに下がる場面もあった。それまでには好守もあったのだが……。

極めて異例の措置

 5月の中日戦では初回、三遊間のゴロに追いつきながら捕球できなかったプレーについて新井貴浩監督から厳しい指摘が飛んだ。

 小園は昨季、打率.309で首位打者に輝き、最高出塁率.365のタイトルも獲得した。

「そんなスター選手に対して期限を設けない2軍再調整が命じられました。昨季の首位打者かつチームの主力という立場を踏まえると極めて異例の措置と言えます」

 と、スポーツ紙デスク。

 新井監督は決断に至った理由についてこう説明した。

「このままだとショートとして使うことはできないので、また初心に返ってやってくれと。野球と向き合って、自分自身と向き合ってやってくれとは伝えました」「1日ゆっくり考えたかった。昨日一日中、彼のことを考えていたんだけど、彼のためにどうしてあげることがベストなのかをずっと考えていた」(同)

チームの士気が下がる

「小園は昨季8失策でしたが、今季は抹消前の時点で5失策。数の上では少ないこともあってか新井監督の小園への当たりが強い、強すぎるとの指摘もあります」(同)

 新井監督は小園に対してこれまでにも「たくさんのお客さんが見に来てくれているから」「ああいうプレーをされるとチームの士気が下がる。今日に限ったことではない」などと苦言を呈してきた。

 広島をめぐっては元選手の羽月隆太郎氏が「ゾンビたばこ(指定薬物エトミデート)」の使用で逮捕・起訴されて契約解除となったが、7月には羽月氏に薬物を提供した売人の男と小園に加えて、矢野雅哉内野手と田村俊介外野手とが一緒にいるカットがSmart Flashで報じられた。その後、矢野と前川誠太内野手が医薬品医療機器法違反の疑いで広島県警から自宅などの家宅捜索を受けるなど、一連の捜査は継続中と見られる。

ゾンビたばこ騒動が影響している

「繰り返しになりますが小園のファーム行きは異例のこと。新井監督の“昨日一日中、彼のことを考えていた”といった言葉もなかなかショッキングでした。敢えてそういった内容を公にする時点で、新井監督の苦悩のほどが見て取れるように感じました。“笑わなくなった”との声も聞こえてきます。低迷するチーム成績もさることながらゾンビたばこ騒動が影響していると考えるのが自然でしょう」(同)

 売人との親密写真報道まで一軍だった矢野は無期限の3軍調整を余儀なくされた。同席写真に登場する選手の中で唯一、1軍でプレーを続けてきた小園も去ることになったわけだ。ここまでの流れを見ると、たしかに騒動の影響を思い浮かべないほうが無理があるのかもしれない。

「球団なりに調査をして羽月氏を除いて違法行為が認められた選手はいないということなのですが、ファンを中心に真相究明への期待や外部への丁寧な説明を求める声は根強い。クロでない以上は問題ないという見方もある一方で、小園が出場を続けていることへの風当たりもそれなりのものがありました。ファンの声に球団も今は危機感を抱いているようです」(同)

 かといって当該選手はクロではないため解雇その他厳しい処分を取れるはずもない。「無期限のファーム行き」は球団が取れる限界だったのだろう。

デイリー新潮編集部