大相撲七月場所>◇十日目◇21日◇愛知・名古屋IGアリーナ

【映像】痛めた左足を“浮かしながら”横綱をぶん投げる安青錦

 関脇・安青錦(安治川)が横綱・豊昇龍(立浪)を上手投げで下し、1敗を死守して9勝目を挙げた。痛めた左足を浮かしながらの豪快な投げに、「嘘だろ!」「左足かばいながらこの相撲」「省エネでこんなに強いなんて」と驚きや称賛の声が相次いだ。

 二桁勝利で大関復帰を目指す休場明けの安青錦が不屈の闘志を見せた。今場所八日目、前頭筆頭・隆の勝(湊川)を下した一番で、既に痛めていた左足に加え、左足の親指付近を痛めていた安青錦。翌九日目の横綱・大の里(二所ノ関)との取組では、患部に何重にもテーピングを巻いた満身創痍の姿で登場していた。だが十日目の取組では横綱相手に豪快な投げを披露した。

 立ち合い低い姿勢で当たった安青錦は即座に左の上手を取ると、先に形を作って豪快な上手投げで横綱を転がした。投げる際、安青錦は痛めた左足を浮かせるような形となっており、館内には大きな歓声が沸き起こった。安青錦は9勝目を挙げ、大関復帰ラインまで残り一番とした。敗れた豊昇龍は4敗目を喫し、今場所の幕内優勝が厳しい状況となった。

 安青錦の相撲内容について、ABEMAで解説を務めた元前頭の剣翔は「いい左まわしを取りましたね」と称賛。「次の攻めも速いです。取ってからすぐ左にまわるんで」と続けると、「左にまわらないと、もろ差しになられちゃうんですね。右差して左も横綱、入れていたので。まわることによって回避できますので」と語り、「すごいですね」と感嘆した。

 負傷しながらも豪快な上手投げで横綱に土をつけた安青錦。大関復帰、さらには幕内最高優勝も見えてきた勝利に、ファンからは「左足浮かしながら投げてる」「左足かばいながらこの相撲」「足を守りながらの省エネでこんなに強いなんて!恐ろしい子」「左足を痛めても…合口か」と驚きや称賛の声が続々と寄せられた。

 なお十日目の全取組を終えて、幕内優勝争いは1敗で安青錦と前頭七枚目・琴栄峰(佐渡ヶ嶽)がトップタイに立ち、2敗で大関・霧島(音羽山)、前頭七枚目・高安(田子ノ浦)、前頭十枚目・朝乃山(高砂)、前頭十三枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)、前頭十四枚目・獅司(雷)の5人の力士が追いかける展開となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)