スクバル「このメンバーと毎日一緒に戦いたい」上位浮上へチームけん引 CY賞候補と対決「電撃的な投手」
タイガースのタリク・スクバル投手(33)が29日(日本時間30日)、敵地でのヤンキース戦前に報道陣に対応。翌30日(同7月1日)の先発登板に向けての思いを話した。
2年連続サイ・ヤング賞のスクバルは今季3勝4敗、防御率3.32。5月上旬に左肘の関節鏡手術を受けて一時離脱したが、6月13日(同14日)のガーディアンズ戦に先発し、手術からわずか38日での超異例のスピード復帰を果たした。
ア・リーグトップの防御率1.62をマークし、サイ・ヤング賞の本命と目されるヤンキースの右腕・シュリトラーとの注目の投げ合い。シュリトラーの印象、オールスター出場の可能性についてなどを語った。スクバルとの一問一答は以下の通り。
――2戦連続でヤンキースとの対戦になるが
「特に何か特別な感情はないね。お互いにある程度やりやすさはあると思う。こちらとしては、前回の対戦で打者がどんな反応をしたか、何が見えていて何が見えていなかったかという情報は増えている。ただ、同じチームと連続で対戦することはレギュラーシーズンでは珍しいけど、ポストシーズンではよくあることだから、そういう状況には慣れているよ」
――ポストシーズンで同じ相手と続けて対戦した経験から学んだことは?レギュラーシーズンでのアプローチに影響はあるか?
「野球というゲーム自体は変わらない。しっかりストライクを先行させて、狙ったところに投げ切る。それが投球を成功させる基本だからね。それ以上のこと、例えばどんな調整をするかとか、どういう考えで臨むかについては、ここで話すつもりはないよ」
――チームについて。得失点差は悪くなく、1点差や2点差の敗戦が多い。それは前向きな材料か、それとも余計に悔しいか。
「難しい質問だね。確かに接戦を戦えていることは前向きに捉えられるし、自分たちがどんな力を持ったチームかも分かっている。でも結局は結果がすべて。試合に勝たなければ意味がない。最近は、勝ち切れなかったというより、自分たちで負けを招いてしまった試合がいくつかあったように感じる。それは自分も含めての話だ。個人的には今の投球内容には手応えがある。ボールの質はキャリアで一番いいと言ってもいいくらいだ。でも最終的には結果が重要だし、自分自身もまだ十分ではなかった。チーム全体としても、27個のアウトを取るまでしっかり戦い切れていない。27アウトを取るのは簡単じゃないからね。それでも、僕らは本当にいいチームだと思っている。このメンバーと毎日一緒に戦いたいと思っているし、今の成績が実力を反映しているとは思わない。でも、この世界は結果がすべて。もっと勝たなければならない」
――明日は右腕シュリトラーとの投げ合いになるが、印象は。
「今のア・リーグで最高の投手だと思う。年齢は正確には知らないけど、このリーグでのキャリアはまだ浅い。それでいてあれだけの投球をしている。球威もあってダイナミックだし、本当に電撃的な投手だ。ストライクもどんどん投げ込んでくるし、フォーシーム、カッター、シンカーと速球系を使い分けて積極的に攻めてくる。カーブもいいし、大舞台でも結果を残している。キャリアのこの段階であれだけできるのは本当に印象的だ。それだけでなく、人間性もきっと素晴らしいんだろうね。個人的な付き合いはないけど、多分気が合うと思うよ」
――トッププロスペクトではなかった選手がここまで成長したことについては。
「彼の経歴は詳しく知らないんだ。ドラフト下位指名だったの? 6、7巡目だったのかな(7巡目、全体220位)。ただ、マイナー時代に球速がどんどん上がっていったという話は見たよ。本当にすごいことだと思う。きっと多くの人に『無理だ』と言われてきたんじゃないかな。でも、そういう逆境をずっと原動力にしてきたんだと思う。それは自分も似たようなところがあるから、そういう話は好きなんだ。もちろん、明日は活躍してほしくないけどね(笑)。とはいえ、自分が勝負するのは打者だし、彼も同じように考えているだろう」
――手術明けという状況もあるが、1〜2週間後にはオールスターについて判断する時期になる。もし選ばれたら出場したいか。
「正直、まだ全く考えていない。オールスターのことも、オールスター休みのことも頭にない。今の率直な気持ちを言えば、もし選ばれても投げない方向になると思う。でも、本当に分からない。今年の成績で選ばれるだけの内容なのかも分からないし、自分の番号が呼ばれるかどうかも分からない。だからその時になってみないと分からない」(ニューヨーク・杉浦大介通信員)

