【マイルCS/穴ライズ】前日“8人気”以下にプンプンと漂う激走サイン 0秒1差の「濃密な惜敗」とレース選択に見る勝算

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第44回マイルチャンピオンシップは、ここ2年連続で3連単が10万オーバーの配当を記録するなど、人気通りにすんなりとはいかないGI。海外馬の参戦や初マイルの人気馬など、不確定要素の多い今回は展開の隙を突いた穴馬の激走に期待が持てる。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「マテンロウスカイ」を取り上げる。

■マテンロウスカイ

前走の天皇賞・秋では、国内最高峰のメンバーを相手に堂々の5着に好走。好位の5番手から進め、2着タスティエーラには0秒1差、3着ホウオウビスケッツとはタイム差なしという接戦を演じている。これまで挙げた5勝がすべて右回りだったことを考えると、左回りのこの舞台で善戦できたことは地力アップの何よりの証拠。前走も、もう一列前で運べていれば違っていたはずで、展開次第ではさらなる着順アップも可能だ。
今回は中3週でジャパンCへの参戦も検討されたものの、適性を重視し、中2週のマイルCSを選択。5歳にしてマイル戦の経験はわずか3戦だが、1勝2着1回と安定した成績を残しており、守備範囲と見ていい。さらに、得意の右回りに戻る点も大きなプラス材料だ。
秋3戦目となる今回は状態もピークに達しており、中間の動きも申し分なし。調教後の馬体重はプラス20キロと厚みを増し、飼い葉もしっかり食べてすこぶる好調だ。若干うるさい気性が距離短縮でプラスに働くようであれば、一発を狙える存在だ。