きょうも為替市場はドル買いが続く中、ユーロドルは1.05ドル台半ばまで下げ幅を広げ、年初来安値を更新している。この日の米消費者物価指数(CPI)が概ね予想通りの内容となったことで、市場では12月FOMCでの利下げ期待が再点灯している。

 しかし、トランプ次期大統領が目指す政策によるインフレ再燃とユーロ圏経済への影響が懸念される中、ユーロドルは下げ止まりの気配を一向に見せていない。さすがに過熱感も出始めおり、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは下げ過ぎの基準である30に到達している状況。

 米大手銀が11月に実施したファンドマネジャー調査によると、ユーロを過小評価していると考える投資家の割合が増加している。ユーロが過小評価されていると答えた投資家の割合は8%で10月よりも6ポイント上昇したという。

EUR/USD 1.0565 EUR/JPY 164.20 EUR/GBP 0.8316

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美