「切り替えてやるしかない」 土壇場被弾の神戸・吉田孝行監督、J1連覇かかる残り2試合へ 「勝ち続けるしかない」

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ヴィッセル神戸の吉田孝行監督がドローを振り返った。

10日、神戸は明治安田J1リーグ第36節で東京ヴェルディと対戦。2連覇に向け首位を走るなか、アウェイで2連勝を目指した。

大迫勇也、酒井高徳とチームの柱が欠場したが、山口蛍が8試合ぶりに復帰というなか、開始7分に右CKの二次攻撃から山川哲史のボレーで先制。だが、後半アディショナルタイムにマテウス・トゥーレルのクリアミスによるオウンゴールで追いつかれ、1-1のドローに終わった。

結果的に2位サンフレッチェ広島が敗れたため、3ポイント差に突き放したが、吉田監督は試合後、切り替えるしかないと語った。

「まず前半に関しては良い時間帯で先制点が取れたんですけど、その後に少しボールを持たれるシーンも多くなって、それほどうちの守備が良かったわけでもなかった。相手のボランチを自由にさせてという展開になったと思います」

「攻撃のところはもう少し起点ができて、自分たちの時間ができればよかった。あるいは速攻で攻めきるというのが数多くあればよかったんですけど、その回数は少なかったかなと思います」

「後半もそういうところを修正しながらやったんですけど、最後のところは自分自身も反省するところがあるし、仕方ないなと思います。だけど、残り2試合は切り替えてやるしかないと思うし、勝ち続けるしかないと思う。そこに集中してやるだけです」

また、反省点として、オウンゴールのトゥーレルに限らず、全員で細部を詰めていく必要があると述べた。

「まず相手のやり方が徹底されてたというか。うちがプレスに来るのもわかったと思うし、そこを背後のボールだったり、大きなサイドチェンジのボールでかなり使ってきたと思う。それでどうしても戻らなければいけなくなり、構える時間っていうのもあった」

「相手のボールホルダーに少し行けなかったと思うし、相手のボランチはいろいろローテーションしながらやっていた。そのあたりを経由されて、相手に気持ちよく持たせてしまった。そこは反省するところかなと思います」

「自分も含めてもっと徹底しなければいけない。ゲームの終わらせ方にしても、そのプレーだけではなくもっと前からのプレーが原因だったと思う。そこの部分をもっと自分が徹底しないといけないし、選手もしないといけないと思う」

「ただもう終わったことは仕方ないので、気持ちを切り替えて。こういうちょっとした差で失点してしまうので、そこは本当に切り替えていきたいなと思います」

さらに、大迫と酒井の不在の影響についてもケガによる欠場だと明かしたが、その穴を全員で補ったと振り返っている。

「それほど大きなケガではないんですけど、今回の試合に出られる状況ではなかったという。ギリギリのところを攻めたんですけど、今回は間に合わなかったです」

「もちろん、いたらと思うシーンはあるかもしれないけど、試合に出られない選手をどうこう言っても仕方ない。今日のメンバーでハードワークしてくれた。もちろんいてくれたら助かるっていう部分もありますけど、みんながんばってくれたと思います」

一方、戦列を離れていたキャプテンの山口にも終盤からのプレーとなったが、戻ってきたことが精神的に大きいと考えているようだ。

「キャプテンが戻ってきたっていうのはチームにとっては大きいです。もう少し長い時間出場させてあげればよかったんですけど、勝ってる状況で、非常に緊迫した状況でもあった。他の選手の状態もよかったし、出場時間は短かったです」

「ただ、試合に戻ってきたっていうことに大きな意味があると思う。ここからまたみんなでしっかり競争していきたいなと思います」