伊藤園レディスで今季初優勝した山内日菜子【写真:Getty Images】

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伊藤園レディス

 女子ゴルフの国内ツアー、伊藤園レディスは10日に千葉・グレートアイランドC(6769ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、一時は7人がトップに並ぶ大混戦の中、1打差4位から出た28歳・山内日菜子(ライク)は5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算14アンダーとして逆転で今季待望の初勝利。昨年のアクサレディス以来となるツアー通算2勝目を飾った。大詰めの17番では窮地を一気にひっくり返すミラクルショットを披露。ファンからは「痺れた」「スゲーって声出た」といった声が寄せられている。

 真っ直ぐに狙った。1組後で回る安田祐香と通算13アンダーで並んで迎えた17番パー3。山内のティーショットはピンから大きく右にそれ、グリーン奥のエッジ部分に止まった。目の前にはバンカーが広がる軽い右足下がりの難しい位置だったが、スタンスを狭めてコンパクトに振り抜くと、グリーンに着弾したボールは勢いよく転がり、スーッとカップに吸い込まれた。完璧なチップインが決まった瞬間、ギャラリーに向かって万歳。喝采に笑顔で応えた。

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公式Xは「一歩抜け出すスーパーチップインバーディー 山内日菜子の渾身の一打に詰めかけたギャラリーも大盛り上がり」とつづって動画を公開。ファンからは「ゾーンに入ってるからこういうショットが決まるのでしょうね」「うひゃ〜」「これは凄い!痺れた!やっぱり優勝には運と実力が必要なんですね〜」「初優勝の時も最終日、チップインバーディーが優勝へと繋がったんだったー!」「これはすごかった!!このスーパーチップインバーディーで優勝決まったね」「スゲーって声出ました!!」といった反響が寄せられている。

 山内は今季、ゴルフ5レディスで2位に入っているものの、予選落ち16回と苦しい戦いを続けてきた。メルセデス・ランキング73位とシード落ちの危機に直面していたが、この優勝で来季のツアー出場権の切符もつかみとった。

(THE ANSWER編集部)