日本人に敬意示したチェコの主砲 3万3758人の客席にお辞儀した意図「彼らが…本当に嬉しかった」
試合後にチェコ代表が客席にお辞儀
野球の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」が9日、愛知・名古屋市のバンテリンドームで行われ、侍ジャパンが7-1で快勝した。試合後には両チームがグラウンドに整列。客席にお辞儀したチェコに対し、日本のファンの間で「スポーツマンシップ素晴らしい」と感動の声が広がった。4番に座った主砲は「リスペクトの気持ち。感謝を示したかったんだ」とその意図を明かした。
一礼に感謝を込めた。三塁側ベンチの前に並んだチェコ代表。ドームの歓声に脱帽しながら手を振った。客席にそろってお辞儀。拍手はひと際大きくなった。侍ジャパンにも大きな声援が降り注ぐと、拍手を送る選手もいた。「4番・捕手」で先発出場したマルティン・チェルベンカ捕手は試合後、「リスペクトの気持ちさ。彼らが見に来てくれたことが本当に嬉しかった」と意図を明かした。
この日は3万3758人の観客が集結した。「日本のファンからのサポートを私たちは楽しんでいるし、チェコのファンも来てくれた。日本にとっては(プレミア12に向けた)準備に過ぎないとわかっているけど、それでもこれだけ来てくれたことを本当にありがたいと思っている。その感謝の気持ちを示したかったんだ」。日本だけでなく、チェコにも声援を送った客席に敬意を示した。
チェコといえば、昨年春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本と対戦し、懸命な戦いぶりや客席に感謝を示した姿などが話題となった。この日の試合はPrime Videoで独占生配信され、中継を見守ったX上の視聴者からは「お辞儀してくれるんだーーー!? 気持ちが嬉しいねえ」「スポーツマンシップ素晴らしい」と礼節を重んじる姿に称賛の声が相次いでいる。
チェルベンカは初回に先制の適時中前打を放つなど3打数1安打1打点。捕手としても自慢の強肩で盗塁を2つ阻止した。「日本のような投手陣と対戦するのはいつだって難しい。序盤に点を入れてチームを助けることができたのはとても嬉しいよ。投手陣もいい球を投げていたが、守備のミスが痛かった」と試合を振り返った。10日も同球場で再び対戦。「明日は新しい試合だ」と奮闘を誓った。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)