菊間千乃弁護士

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 9日のTBS「情報7daysニュースキャスター」では、松本人志が、女性を巡る週刊文春の報道で名誉を毀損されたとして、発行元の文芸春秋などに計5億5千万円の損害賠償などを求めていた訴えを取り下げ、訴訟が終結したことを伝えた。

 菊間千乃弁護士は、松本側、文春側の双方のコメントを「ここに至るまで互いの弁護士、あらゆる関係者が、コメントにすごい手を入れながら、色んな事が含まれてる」と指摘した。

 松本の「松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」「松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」とするコメントについて、菊間弁護士は「私はこれが謝罪かというと、謝罪ではないと思う」と読み解き、「それをなぜ文春が受け入れたのかなと、最初ちょっと疑問だったんです」と語った。

 そのうえで「名誉毀損の裁判だから、取り下げてくれれば、週刊文春の記事が名誉毀損ではないと結果的になるので、信憑性は立証されるだろうし、物的証拠がないとなると、関係者が証人尋問で語る以外なくなっていって、女性が法廷に出ていろんな話を具体的に思い出してすることも相当大変だろうし、週刊文春側は、謝罪を形式的にせよコメントを出すのであればってところで、最終的には合意なさったのかなと思いました」とした。

 三谷幸喜氏は「松本さんのコメントがよく分からなくて、これ松本さんの言葉ってことですか?」と指摘し「にしては、文章としてなんかね、『松本において』とか変な感じするし『かつて』の使い方がなんかおかしい気がする」と語った。

 菊間弁護士は「いろんな人が、どこまで具体的に書いて謝罪するかってことで相当いろんな話し合いがなされて、みんなが手を入れてる間に文章がおかしくなることは、よくあります」と解説した。