ロバート・デ・ニーロ(2007年撮影)

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5日に投開票を迎える米大統領選を前に、初の女性大統領を目指す民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と、返り咲きを狙う共和党候補ドナルド・トランプ前大統領が、互角の接戦を繰り広げている。リベラルな考え方を持つ人が多いハリウッドでは、俳優ロバート・デ・ニーロをはじめとしてトランプ氏を批判するスターが多く、今選挙でも大物セレブたちがハリス副大統領への支持を表明している。

行方は極めて不透明だとされる今選挙において、これまで沈黙を貫いてきた大物スターたちが終盤に入って続々とハリス副大統領への支持を打ち出しており、大きな後押しとなるか注目されている。

これまで政治的発言を避けてきた俳優ハリソン・フォードは2日、SNSに投稿した動画で「復讐(ふくしゅう)を望んでいる」とトランプ氏を批判し、「前進するためにハリス氏に投票する」と表明した。

また、カリフォルニア州知事も務めた共和党の俳優アーノルド・シュワルツェネッガーも先月末、トランプ氏は選挙の結果を拒否したと非難。「私は共和党員である前にアメリカ人」だと述べ、ハリス氏への支持を表明する異例の発表を行った。

他にも歌手マドンナやレディー・ガガが土壇場で、ハリス氏への支持を表明。ガガは、激戦を繰り広げるペンシルベニア州フィラデルフィアで行われる前夜集会に出演することを発表した。

映画「アベンジャーズ」シリーズに出演する俳優ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、女優スカーレット・ヨハンソンら7人も、投票を呼びかけるグループチャット動画を公開。ダウニー・Jrが投票を促すためには「キャッチフレーズが必要」だと提案し、映画にちなんだセリフなど白熱した議論を展開し、その結果「カマラ・ハリス、民主主義を支持します」に決まった。

一方、俳優ウィル・フェレルもコメディアのビリー・アイクナーとともに「うるさい白人男性はカマラを支持する」と書かれたTシャツを着てニューヨークの路上で、一般人に突撃インタビューするコメディー動画を製作。「トランプ氏に投票する人とセックスできますか?」と女性にインタビューしたり、ハリス氏への投票を促す爆笑の内容で盛り上げた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)