米国株式市場=小反落、米大統領選控え不透明感 FOMCも注視

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Chuck Mikolajczak

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米国株式市場は小反落して取引を終えた。大統領選と米連邦公開市場委員会(FOMC)という二大イベントを週内に控え、不安定な値動きとなった。

大統領選は世論調査で大接戦が示される中、勝者確定に数日かかる可能性がある。

共和党のトランプ前大統領の勝利を見込んだ「トランプ・トレード」は、民主党のハリス副大統領がアイオワ州でリードしていることを示す世論調査を受けてやや巻き戻され、ドルや米国債利回り、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが下落。

アイオワ州の調査を受け、多くの市場参加者が注目する複数の賭けサイトでもハリス氏の勝利確率が改善した。

トランプ氏が立ち上げた交流サイト(SNS)を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは一時6%近く下落。ただ、その後切り返して12.37%高で取引を終えた。

CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「勝者が判明するには少なくとも7日ごろまでかかる見通しのため、今週はかなり不安定な1週間になるだろう」と指摘。「企業決算は順調で、米連邦準備理事会(FRB)はなお利下げに踏み切る可能性が高いことから、真の不確定要素は選挙だけだ」とし、結果が早期に確定することを望むと述べた。

米国債利回りの低下を受け、中小型株で構成するラッセル2000は0.4%上昇した。

CMEのフェドウオッチによると、6─7日のFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われる確率は98%と予想されている。

S&P総合500種の主要11セクターではエネルギーの上昇率が最大となった。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が有志国による自主減産縮小の延期で合意したことを受け、原油価格が上昇した。

半導体大手エヌビディアは0.48%高。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは1日、エヌビディアをダウ工業株30種の新たな構成銘柄に採用すると発表した。これに伴いダウから除外されるインテルは2.93%下落した。

ホテル大手マリオット・インターナショナルは1.59%安。米国と中国の国内旅行需要の弱さを理由に2024年利益見通しを下方修正したことを嫌気した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。ナスダックでも1.01対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は113億1000万株。直近20営業日の平均は117億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 41794.60 -257.59 -0.61 42004.66 42035.87 41647.30

前営業日終値 42052.19

ナスダック総合 18179.98 -59.93 -0.33 18220.43 18308.30 18112.83

前営業日終値 18239.92

S&P総合500種 5712.69 -16.11 -0.28 5725.15 5741.43 5696.51

前営業日終値 5728.80

ダウ輸送株20種 16287.87 -63.46 -0.39

ダウ公共株15種 1011.35 -7.67 -0.75

フィラデルフィア半導体 4974.00 -27.43 -0.55

VIX指数 21.98 +0.10 +0.46

S&P一般消費財 1608.37 -9.85 -0.61

S&P素材 587.79 +2.77 +0.47

S&P工業 1131.31 -1.64 -0.14

S&P主要消費財 863.53 +2.40 +0.28

S&P金融 768.81 -5.47 -0.71

S&P不動産 270.97 +3.03 +1.13

S&Pエネルギー 688.87 +12.67 +1.87

S&Pヘルスケア 1709.91 -11.76 -0.68

S&P通信サービス 317.09 -2.94 -0.92

S&P情報技術 4381.11 -5.12 -0.12

S&P公益事業 391.92 -4.82 -1.21

NYSE出来高 9.27億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38460 + 340 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 38375 + 255 大阪比