高橋惠子&A.B.C−Z・戸塚祥太「歴史の暗部」描く舞台 実在した親子役でW主演
女優の高橋惠子(69)とA.B.C−Zの戸塚祥太(37)が舞台「真夜中に起こった出来事」(来年3月7〜17日・よみうり大手町ホールなど)でW主演を務めることが2日、分かった。演出は故深作欣二さんの長男・深作健太氏が務める。
戸塚が演じるのは実在したドイツの弁護士、ハンス・リッテン。首相就任前のアドルフ・ヒトラーを、殺人事件の証人として尋問したことでその逆鱗(げきりん)に触れ、後に強制収容所へ投獄される。高橋はハンスの母・イルムガルドを演じ、息子を救出すべく、ヒトラーへ立ち向かう。
ヒトラーやナチスという文字を見ただけで「心の奥で激しく揺さぶられるものがある」という高橋。「もしかしたら過去世でユダヤ人として迫害に遭ったことがあるのかもしれない。この作品はそんな私に神様から与えられたプレゼントのような気がする」と、熱い思いを口にした。戸塚は実話を基にした物語を「歴史の暗部」としつつ、「僕自身も当時を知ることや平和の意味を改めて考えることができたらと思います」と、その意義を語った。