新大関・大の里へ、初代・大ノ里の故郷から化粧まわし贈呈 馬簾は大関以上が許される紫色「憧れがあった」
大相撲の新大関・大の里(二所ノ関)に2日、初代・大ノ里の故郷の青森・藤崎町の「大の里化粧まわし贈呈実行委員会」から化粧まわしが贈られ、福岡市内の部屋宿舎で行われた贈呈式に出席した。同町の平田博幸町長が出席し、言葉をかけられると、「初代・大ノ里さんがいたから、今こうして僕の名前があると思う。初代・大ノ里さんの番付に追いついたというのは、嬉しく思うし、また化粧まわしもいただいたので、思いを背負って、また頑張りたい」と笑顔で語った。
初代・大ノ里は大正から昭和初期にかけて活躍し「相撲の神様」と呼ばれた名大関。その故郷から贈られた化粧まわしは、白地に同町発祥のリンゴ「ふじ」を日の丸のように配置したデザインとなっている。平田町長は「我が町から誕生したふじのリンゴは今世界一の生産を誇る。ですから日本一の力士ということは自ずと、世界一の相撲力士。世界一の力士になっていただきたいという思いを込めた」と説明した。
また前垂れの下端の「馬簾(ばれん)」と呼ばれる房も、大関以上が許される紫色に。「憧れがあったし、つけたかった。ようやく大関としての実感もあるし、紫を化粧まわしにつけられるのはうれしい」と笑みを浮かべた。
年内には同町の後援会が正式に発足予定。「町の方もたくさん応援してくださっていると思うので、藤崎町の思いを背負って、九州場所でも頑張りたいと思う」と、大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)へ気持ちを高めた。(大西 健太)