WANDLA Golden Sound Edition

エミライは、Ferrum AudioのDAC/プリアンプ「WANDLA Golden Sound Edition」を11月7日に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は594,000円前後。

フラッグシップDAC「WANDLA」に、海外の著名なレビューサイトであるGolden Soundからの意見を取り入れ、新機能を実装した特別仕様モデル。具体的には、以下の機能が追加される。

DSP処理により、フル出力レベルのバイパス・モードでも、サンプル間オーバーに対する耐性を向上させる新たなデジタル・ヘッドルーム処理機能を搭載 サウンドステージを拡大し、音楽要素間の分離を明瞭にする独自の「スペーシャル・エンハンスメント」機能を搭載。ヘッドフォン・モードとスピーカー・モードの2つの動作モードがあり、用途に応じて使い分けが可能 真空管アンプが追加する歪みに類似する偶数次高調波歪みを意図的に増加させることで、周波数特性を直接変えることなく、より暖かく豊かなサウンドを楽しむことができる「チューブ・モード」機能を搭載 カスタマイズされた2バンドEQを搭載し、低音を強調するだけでなく、さらなる躍動感と雄大さを提供する「インパクトプラス」機能搭載 バランス出力時10Vrms弱の出力から4Vrms弱の出力に切り替える新たな電圧調整機能を搭載。専用のハードウェア分圧器によって実現され、デジタル/アナログボリュームコントロールを経由することなく、ユーザーはより低い出力電圧を選択し、幅広いの互換性を確保 MQAフルデコーダー機能は搭載していない

その他の特徴は、既存のWANDLAと同じ。

ESSのDACチップ「ES9038PRO」を搭載。PCM 768kHz/32bit、DSD256(ASIO Native/DoP)に対応。DACチップ近傍に配置されたAbracon製超低ノイズ100MHz水晶クロックにより、ジッターの影響を排除したクロック供給を行なう。

さらに、電流バッファーを設けた新開発のI/V変換回路により、極めて低歪みなD/Aを実現。

分散して実装していた5つのチップを1チップに集約し、最短のシグナルパスを実現する自社設計の「SERCE」モジュールを採用。チップには高速処理が可能なARM STM32H7を使用し、独自開発のフィルター、USBレシーバーやMQAデコーダーなど複数の機能を1箇所にまとめ、信号伝達の合理化をしている。

さらに、HQ Playerで知られるSignalyst社のJussi Laako氏とのコラボレーションにより、Signalyst独自のデジタルフィルターを搭載。フィルターはSERCEモジュールに実装され、独自開発のデジタルフィルターを任意に選択できる。