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山形県内の学校での1000人あたりのいじめの認知件数が4年連続で全国最多だったことがわかりました。

一方で、重大ないじめの件数は全国で2番目に低くなっています。

文部科学省が行った調査によりますと、昨年度、県内の小・中・高校・特別支援学校で認知されたいじめの件数は、1万2021件でした。

1000人あたりでみると117.7件で全国平均の57.9件を大きく上回り、
4年連続で全国最多となっています。

この結果について県では、アンケートや面談を行っていることやすべての公立中学高校にスクールカウンセラーに配置されていることからいじめを訴えやすい環境になっているためと分析しています。

また、心身に支障をきたすなどの重大ないじめの件数は、1000人あたり0.02件と全国でも2番目に低い件数となっています。

これらのことから県では、いじめを積極的に認知することで、早期にいじめに対処できているとしています。

一方で、昨年度、県内で不登校の児童や生徒の数は、小中学校では1000人あたり31.7人。高校では、1000人あたり24.8人となり県としては、共に過去最多となりました。

コロナ禍の影響による児童生徒の登校意欲の低下や、コロナをきっかけに、体調不良時は積極的に登校を促せなくなったことなどが要因と考えられるということです。

県教育局 高校教育課 伊藤久敏 課長「生徒の置かれている状況はまちまちですので、そういったところについては細かく目を配りながら、どういった方法が効果が上がるのかということを見極めながら支援をしていきたい」

県では引き続き、いじめを相談しやすい環境づくりの徹底をしていくほか、不登校についてはフリースクールの活用など寄り添った支援を行っていくとしています。